公演情報



 ロミオ/大浦 薫

 ジュリエット/梦月 楓

 マリーアントワネット/徳永 真理子

 エリザベート/皐月 風夢

 ルードヴィッヒ/和月 舞

 ピーターパン/浜端 宏恵

 人魚姫/大野 里紗

 アリス/立花 優稀

 時計ウサギ/濱地 恵

 トライもん/樹生 せつな

 ノビテくん/葵 かずき


  

  “STORY”、終演しました。
  来て下さったお客様、キャストの皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました!

  初稽古の日、ドキドキしながら晴明神社に向かい、顔合わせ。
  初日からの厳しいダンスに、酸欠起こし、私やっていけるのかしら…と、凹みながら帰ったのを、昨日の事のように思い出します。

  ダンスは、私自身初体験で、まずフリを覚えるのに手一杯。
  更に、フリを役としての表現に変えていく事の難しさを知り、+演技、+歌と課題は、どんどん山積していきました。

  

  歴史の人物を取り巻く、アンサンブルの存在。
  ノビテ君同様、“歴史なんてわかんなーい”の私は、勉強する所から始まり、
  学生よろしくファミレスにこもって、ノートを書き書き。
  人生の中で、一番、勉強しました(笑)

 

  中でも、クアンドコルプス(スターバトマーテル“悲しみの聖母”の最終章)を歌わせていただく、マリーの処刑前夜。
  マリーの存在も勿論ですが、作曲したペルゴレージが、スターバトマーテルを最後の力を振り絞り、
  書き終え、亡くなっていると言う事実に鳥肌が立ち、涙でしばらく歌えなくなった程でした。

 

  本役としていただいた“人魚姫”の役も、当初
  「えっ、私が人魚…姫??ギャグですか?」
  って、あまりに自分とかけはなれていてそう思ったのでした。

  人魚姫と言えば、アンデルセンの名作。
  ただただ悲しく、自己犠牲の象徴。原作読んで、思わず泣いてしまいました。

  そして、リトルマーメイドのアリエル。
  彼女の人間に憧れ、何もかもを捨てても、行動にうつす強さは、愛しくて、子供たちの憧れでもある。

  そもそも、“半分人間で、半分魚って、どういうこと…?”から始まり、悩みまくりな日々でした。

 

  妄想を繰り広げ、考えていると、日常生活をいつしか一緒に行動している感じになり、
  人間の世界を楽しむ人魚姫の気持ちに気付くのです。
  何気ない私の生活さえも、彼女には、キラキラと輝いて、見えるのでした。
  人魚姫から見た、人間の世界は、本当にステキ!!

 

  一方、所変わって、日本の近所の主婦。
  まさかの金ラメの衣装に、網タイツ、グラサン、ハイヒール!?
  日常のシーンも、難しいと悩みましたが、ハイヒールに何より苦戦しました。

 

  どの役も、難しくて、いっぱい格闘しましたが、今となっては、みんな愛しい存在です。


  そして…
  実は私、稽古が始まった当初、人間関係に疲れはて、人と関わることに、恐怖すら持っていました。
  ですが、この作品に出会って、
  キャストの皆様、スタッフの皆様に出会って、凍っていた心が溶けていくのが分かったのです。
  多くの事を教えてもらい、親身になって相談にのっていただき、時に体をほぐしてもらったりして…。
  いっぱい愛をもらって、
  周りにいて、支えてくれている、多くの人たちにも気付き、感謝の思いでいっぱいになるのでした。

  今までの出会いに感謝
  これからあるであろう出会いにも感謝
  多くの出会いを大切にして生きぬきたいと思います!

  本当に、ありがとうございました!

  人魚姫役・大野里紗