ロミオ／大浦　薫 　ジュリエット／梦月　楓 　マリーアントワネット／徳永　真理子 　エリザベート／皐月　風夢 　ルードヴィッヒ／和月　舞 　ピーターパン／浜端　宏恵 　人魚姫／大野　里紗 　アリス／立花　優稀 　時計ウサギ／濱地　恵 　トライもん／樹生　せつな 　ノビテくん／葵　かずき

さくら2com　10周年記念公演　「Story」　無事に終演いたしました。 　　ご来場いただきました皆様、残念ながらお越し頂けずともご声援いただきました皆様。 　　本当にありがとうございました。 　　舞台に立たせていただくにつれ、感謝の気持ちを強くつよく感じています。 　　　 　　今回、＜ミュージカル・ビュッフェ＞と銘打たれた作品となりましたが 　　もともとは　「さくらの１０周年なら、お客様が好きなものぜ〜んぶ詰め込んじゃえ！」　という無謀な企画から始まりまして 　　「歴史モノローグシリーズの重厚さ」 　　そして 　　「コメディ要素」 　　を織り込みましたら、こんな作品に仕上がってまいりました。さすがの中野演出です。 　　「そんなのムリ！」と叫びながら、よくぞ混ぜ込んでくれました。 　　 　　永遠の悲恋「ロミオとジュリエット」から幕を開けた　「Story」　は、縦糸と横糸を絶妙に織り交ぜて 　　やがて　「私たちのStory」　へとつながっていきます。 　　この作品の、この微妙なニュアンスが伝わるのかどうか･･･ 　　明快な答えのないミュージカル作品を、お客様はどう観てくださるのか。 　　正直、幕が上がり、、下りるまで心配でした。 　　が、そんなの杞憂。 　　お客様は私の何倍もの柔らかな感性で作品を受け止め、涙と笑顔を浮かべていてくださいました。 　　 　　人と出会い、日々を生きていく。 　　その当たり前の時間の中で、私も・・・もしかしたら貴方も、傷ついたり傷付けたり。疲れたり、イヤになったりしちゃうかもしれない。 　　その積み重ねが、環境の、人の、時間の、自分の、全ての「破滅」へ近付くかもしれない。 　　でも、いつでも諦めないでいてほしい。 　　過酷で厳しい稽古を積んできて、見事に花開いたメンバーたちのように。 　　その汗と涙を見て、私もはっと気付かされることばかりでした。 　　慢心していてはダメ。でも、カツカツしすぎてもきっとダメ。 　　人に頼られて、頼って。思い合って、いつでも　「大好き」　を言える人でありたい。 　　そんな風に思わせてくれる作品でした。 　　「そして僕たちは出会った」 　　１０年前にスタートしたさくらさくらカンパニーは、１０年分の出会いと別れと思いと愛をこめて 　　ようやく、そんなスタートラインに立てた気がします。 　　あなたにもきっと、いつでも新しい「Story」が待っています。 　　ありがとうございました。 　　梦月　楓