稽古場日記 11月2日

お稽古 11/2 by 梦月楓

2日(火)他の仕事に朝から都合をつけ、ラ・ネージュへ向かう。
本番の場所をお借りし、1日中お稽古が出来る。素晴らしい。
昼から会場へ向かい、機材を運び入れる。
いつ見ても不思議な空間のラ・ネージュ。真っ白の中で、あれやこれやと
チェックを入れる。じきにとっくんさんも駆けつけて、3人揃ったところで
音響のチェックを入れる。
例によって例のごとく、音響に超こだわる中野演出の指示が飛ぶ。
音響さんが夜いらっしゃるまで、レベルチェックをするが、フェーダを
触っているのは私こと梦月。
学生時代に放送部だったことと、音響の「お」くらいの経験でなんとか対応する。
「その音、もっと勇ましく」「そこ、もっと華やかに」「それ、鮮烈に欲しい」

……どうすれば。

夜、音響さん・照明さんが揃い、念願の実地稽古が開始。
……恐ろしい。思ったよりも階段が高い(大理石だから)
思ったよりも奥行きがある。思ったよりもセンターが取れない。
そして、真っ白の空間のせいなのか平衡感覚がなくなる。眩暈がする。

これは難物だ〜!(-_-;)

稽古用のドレスを、本番に近いくらいまでボリュームアップさせる。
……途端に、ビリリ、とパニエを踏み破る。(ごめん、ドレス)
未だに、倒れこんで立ち上がるシーンにおいて、ドレスを踏まなかった日はない。

あと2週間なのだ。
あと2週間でここにお客様が入り、マリーの心の部屋が完成する……はずなのだ。

夜10時までぶっ通しでお稽古をする。
足りない!まだ足りない〜!いっそ泊り込んでしまいたい。  

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