稽古場日記 10月27日

稽古場日記:火曜日 by 梦月楓

今日は火曜日。魔の火曜日。
今回のお稽古、何故か火曜日の集まりが非常に悪いです。
平日で年末に向けている今だからこそ、皆忙しいのは仕方がないのですが
しかしお稽古が進まない。
今日はとっくんさんが不意のお仕事でお休みになりました。
体調絶不調で声も出ないかずきさんと、一人やたら元気な私・梦月。

たった二人で、どうしろと……!

「そのときの私は、恐怖にも似た不安に、ただ震えるしかありませんでした」
(マリーのセリフより)

仕方がない。通し稽古とまではいかないが、そもそもが3人しか登場しないんだから
なんとかなるだろう。幸い、私とかずきさんは「B」と「N」という役柄。
主役・マリーの光と影を演じるわけですから何とかなる……ワケないだろう(−−〆)
だって、マリーとBとNは、綾織のように絡み合った演出。
一人が抜けると非常に手痛い!!!!
誰一人、絡まない時間はないのです……嗚呼。
ここらへんが、同じ3人芝居でも「さくらのごとく」とは違うところです。

取り敢えず、互いにマリーのセリフを補充しながら、通しを進める。
今回の作品はバレエ的な動きが多く、梦月、ダメ出しの嵐。
一挙手一投足に細心の注意を払うが、どうも動きがブリキ人形並み。

結局、ネックになっているダンスを指導して頂いているうちに、タイムアウトと
なってしまいました……とほほ。

お稽古はあと10回……!なんと10回ですよ、皆様。よろしくって?(何が)
セリフが難解で憶えられないのが、私、今回非常に気になっています。
大体、この時期になるとほとんどの役者さんの分も憶えてしまうのに……!

決して、決して手を抜いているのではないのです。

1時間20分ほどの今回の作品、なんといいますか……ずっとずっと絶えず
モダンダンス+バレエ+芝居+セリフ……といった感じでして、
「普通の演劇」では気にしないような箇所ばかりがクローズアップされているものですから
気を配るものが増えて増えて増えて……その勢いたるや、まるで増えるワカメ並み!!!!
(私、ボウルからはみ出させたことがあります)
考えなくてはならないところ、身体に定着させなくてはならない動き、
手先まで美しく、背筋は伸ばし、肩は上げず、入れず、首筋に気を使い、その角度を吟味し……

……完成するんでしょうか、この作品(というよりむしろ私が)

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