るうの
★陰陽道プチ知識★

第五回

ごきげんよう、皆様。
とはじめておきながら、いったい何人の方がこのコーナーを読んで下さっているんだろうと恐怖に打ち震えております。ガクガクブルブル。
そんな怖ろしい想像(現実ではありませんように)に負けず、今日も張り切って行きたいと思いますdb


本日のテーマは「物忌み」です。
これは、方角による災いを避けるためや、暦の凶日、悪夢や穢れに触れたときなどに、一定期間身を清めて家に籠ることを言います。
例えば、「家から出たら鳥が死んでたんだけど、これってやばくない? 家に籠ってたほうがいいよね〜」ってわけですね。
平安貴族って駄々っこか。
さてさて、物忌の日は、邸の門を閉ざして外出を控え、来客も断ります。必要な外来者は前日に邸内に入れ、その日一日は共に邸に籠りました。ただし、軽い物忌のときは門を細めに開けておくこともあったようです。
帝の物忌の場合は、帝は清涼殿(帝の日常生活の邸)を出ず、殿上人(ぶっちゃけ有力貴族のことです)は宮中に宿直するか、逆に忌が明けるまで参内できないことになっていました。
物忌のときは、手紙のやり取りも(基本的に)しませんでした。室内では、御簾や柱に「物忌」と書いた札を付け、また忌の主体である本人も、冠または袖にその札を付けました。
夜寝るときには「死」に、そして朝起きたときに「再生」する、という考えがあったために、布団も物忌み用の特別なものがあり、それを使っていたそうです。また楽器も「魔を払う」ということで、よく演奏されていたとか。
色々とお作法があって大変ですね

ただ、外部との接触を絶って謹慎しなくてはならないため来客も外出も断れる物忌は、当時の人達にとっては恰好の「サボり」の言いわけにも使われていたようです。。。
いいなあ、物忌み。復活しないかしら(^A^;)

では、また★

byるう


第六回

火宵の月TOP


メール
お問合せ・お申込等はコチラ
戻る


(c)FA project