第4場〜生きるべきか死ぬべきか?〜

  

コロス2「歩き続けるの?あてがなくても?寂しくても、悲しくても、不安でも?

 ・・・まちがった世の中から逃げ出したい、そんな心の波が押し寄せてくる」



背景が様々な色の幾何学模様や円形を映し出す
途中からコロスダンサー1,2,3が登場して
音楽に合わせて、コンテンポラリー風に“人の存在・個と他の境界・自由・不自由”をテーマに踊る

 

 

  


役者志望のひろぴん。
何事も長続きしないサッサ。
自分の好きなことに熱中するジョーズ。

それぞれが高幡不動尊の土方歳三像前で自分を探している。

   

  

エリカ「脱サラしてピザ屋に転身か、なんかすごいな」

武ちゃん「イヤじゃないですか、ずっと会社に使われて拘束されてるあの感じ。
 俺、自由になりたかったんです。」

順平「仕方ないですよ。どこかに所属してないと、僕は不安になります」

エリカ「考え方の違いやな」

 



シャーリー「皆、いろんな事考えて生きてるのよね・・・
 アタシ・・・カミングアウトするつもりでここに帰ってきたけど、
 やっぱり気が重いわ。」

 

順平「いきなり話変わりますけど、俺この頃よく夢を見るんですよ」
 声が聞こえるんです。誰かが眠ってる僕に“イバ・・・イバ・・・”って
 呼びかけるんですよ。
 何の意味なのか?僕はただ眠くて、何かが向こうに見える気がするんですけど
 やっぱり見えなくて・・・。」

横から聞いていたジョーズが声をかける

ジョーズ「それって伊庭八じゃないんですか?きっとそうですよ、伊庭八!!」

 

エリカ「伊庭八郎は男前で、伊庭の子天狗、隻腕の美剣士って言われてたのよ。
 それに美食家で、自分の食べた美味しいものをリストにして感想まで書いてる。
 元祖るるぶ!ってかんじ。」

シャーリー「そうなの?会ってみたいわ」

順平「いや、そういうんじゃないと思います。
 僕が思うに“イバ”は英字変換で“I・V・A”・・・かの新世紀エヴァンゲリオンのように
 何かの壮大な宇宙計画なんだと思います。宇宙創世期I・V・A!!
 ・・・そうだ、きっと僕は新世紀エヴァンゲリオンをしのぐ“超世紀イヴァンゲリオン”
 に呼ばれてるんだ。イヴァが、ネルフが僕を呼んでいる!
 ・・・父さん!父さん!!
 イヴァに乗るのはきっと僕なんだ〜〜〜!逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ〜〜〜」