藤堂へぇへー@和月 舞

―――続きまして、なちさんです。
大トリです!まず自己紹介をお願いします。

大トリを務めますなちです。梦月楓です。
今回は、キクリンと君菊さんをやらせていただきます。

―――はい。ありがとうございます。
では、質問に移りたいと思います。今回は新選組のお話ですが、あなたにとっての「誠」とは何ですか?
具体的な物事でも意味合いでも結構です。

う〜ん。難しいね・・・。誠か・・・

―――皆さんそうおっしゃいます(汗)

やり続けることかな?

何にしても、頼まれたこととかもやり通すこと。

途中で止めないことかな。なにになるかは別として。

―――やりとげる・・・みたいなことですか?

う〜ん、結果は別として、できるじゃなくてやり続ける。

繋げていくことが誠かなともいます。

難しいね。コレ(笑)

―――そうですね。皆さんとても迷われてます。

まぁ、誠心誠意、ちゃんと手を抜かずにやってるよって、向き合ってますよって事が誠だと思います。

―――誠心誠意ですね。なるほど。ありがとうございます。
ホストも出てくるようですが、あなたにとっての「美学」とは何ですか?
ちなみに辞書によると美学とは1.美の本質、美的価値、美意識、美的現象などについて
考察する学問。2.美しさに関する独特の考え方や趣味。となっています(笑)

美学・・・は〜・・・学問・・・?

―――2.の方でお答えになる方が多いですね。

そうね。なにも学んでないしね(笑)

う〜ん。妥協してもゆずらない!かな。

―――妥協してもゆずらないですか!?

うん。物事を作ったりするときに、「私はこう思う!」って事が100%通ることはまぁまぁないんで。

いろんな人ともみ合わせていく中で、「さぁ、コレに出来上がった」って時に

いろいろ自分の意見を差し引いていっても、引かない部分を1個だけは絶対持ちたいと思ってる。

100%は譲らん。それこそ美学というか。

コレがいいと思うことは一個だけでも譲りたくないって何をやってても思う。

―――なるほど・・・。芝居でも仕事でもって感じですか?

そうね。お芝居やったら演出が言うことも、すごい理解できることも、できひんことも、

演出の通りだったり、自分やりたいことをやっていく中で、「こうして」って言われたときに

それが自分の自分が思っている事と反対だったとしても、それに至るまでの経緯は自分の想いを入れておきたい。

物作るときも、「こっちのほうがいいよ」って言われても、自分がこのバランスがええねんって思ったことは外さない。

―――なるほど〜。

頑固なんだと思います。

―――自分の感性というか感覚の入ったものを作りたいということですかね。

うん。携わる以上は自分を残したいって気がします。

「コレが美しい」って思ってるわけじゃなけど、

「コレがやりたい」「コレを見せたい」「コレが良いと思う」って事は信じたい。

―――なるほど・・・。私もそうありたいと思います。ありがとうございます。
タイムスリップも今回のお話の中で重要なキーワードだと思いますが、
もしタイムスリップできるとしたらいつの時代のどこに行き何がしたいですか?

私が死んだ後の瞬間に行きたい。

自分の意識が無くなった瞬間に周りに誰がいるんだろうか、と思うから。

―――えぇ?究極ですね。

そうかな。なんか過去は見たことないから楽しくって、それを確認したいこともあることはあるんやけど、

手が届かないからいい。

本当に、確かめたいことはいっぱいあるけどね。

―――そうですね。歴史の真相を確かめたいことありますよね(笑)

そうそう、それは沢山あっていいんだけど。

自分がコレだと思ってやっている日々が終わりをどうやって迎えるんだろうって・・・気にはなる。

まぁそれを迎えるために生きてるんだと思うけど。

―――どう生きたかを確認しに行くって事ですね。

でもね、あたし、誰よりも最後に死にたいから、周りに誰もいないのがいいんです。

―――え〜〜〜・・・。そうなんですね。私、残されるのが嫌で人よりすが。

見送る人の気持ちがとても重たいので、それは私が引き受けるから、みんなを見送ってから死にたいです。

みんなの生きてきたのを全部受け止めて、「じゃあね」って死にたい。

―――じゃあ・・・私もお願いします。

わかった(笑)見送る。見送る。

棺に入れてもらいたい物言っといて。全部入れてあげるから(笑)

そうです。私は最後に野垂れ死にたい。だから、死ぬ時に行きたいです。

―――(タイムスリップをして)それを確認しに行くってことですね。

うん。そうなってたらいいなと思って確認しに行きたいです。

だから、事故とかで先に死ぬのは絶対嫌なんです。・・・まぁ誰でも嫌やろけど。

―――辛いですよね・・・

そうやねん。辛さをみんなに味合わせたくないな。

私ごときでキュッとさせたくない・・・。捨て置いてください(笑)みたいな。

―――究極のやさしさじゃないですか。

そうかな。わがままやと思う。

まぁ、それなら確認しに行きたいと思うけど、別に「今を生きるのが精一杯」なので、

実は過去にも未来にも行きたくないです。

過去は想像してるのが楽しいし、未来は作っていくのが楽しい。

―――そうなのかもしれませんね。
では、最後に今回の作品のみどころと意気込みをお願いします。

コレ(インタビュー)を収録しているのは東京公演の1週間前なんです。

今日の午前の通しでようやく「お、やっと見せれるものになってきたぞ」と思えたので、是非とも観に来ていただきたいと思います。

大阪公演では更にパワーアップして東京、大阪ともにはじけて良いものになっていると思います。

―――はい!!
見所は?

すごい役者のカラーの出ている作品なので、

「あぁこの人ってこういう人なんだな。面白い」って思ってもらえると思う。

各自役者がすごく見える作品です。ストリー自体は分かりやすくて単純明快だけど。

なので人柄を見にきてください。「さくらにはいい人がそろってますぜ」(笑)

―――(客引き風に)「良い子そろってますよ〜」(笑)
ありがとうございます。

ポスターには書いてありますが、笑って泣かせたいと思います。

泣かせたいというか、みんなのなかに

「あ、忘れてた、こういう気持ちあった」が

ぶあっと浮かんでくるような作品になれるように、やっていきます。

―――ありがとうございました。

おおきに〜