■大阪城

 鳥羽伏見の戦いの後、新選組は京から追われるようにして江戸へ戻ろうとしていた。

 

 近藤 「俺たちは浅葱色の空に舞う桜を見たかったのかもしれない…」


■ オープニング

 隊服に身を包んだ近藤、土方、沖田、斎藤。
 迫りくるそれぞれの 「敵」 は己自身であり、時間でもあり、生きることそのものでさえあった。

 

  


■ 桜の女

 4人を導くように、桜の女が現れる。彼女が指し示す先に何があるのか…。
 桜に誘われるように彼らは舞い踊る。

 


■ 幕末のオハナシ

 拍子木の音とともに、桜の女は着物を脱ぎ捨ててジャジーな語り部に大変身!



 

 

 時は幕末 幕末のこと
 「黒船がやってきた」

 日本は鎖国 まだ江戸時代
 「遅れてる〜! 時代遅れ」

 アメリカから開国求められ
 江戸幕府 大混乱
 日本国バラバラ
 そんな時代の イカれたお話

 斎藤 「イカれた?」
 沖田 「いかれてなんかいない」
 土方 「イカれてるのはこの国の人間だ」
 近藤 「俺たちが夢を持てないこの時代だ!」

 幕末の混乱に 4人の若者
 個性も性格も目標さえ バラバラ

 でもそれぞれ夢を持って生きていた

 名刀・虎鉄を探したい近藤 勇。 いい女を捜したい土方 歳三。

 究極のスウィーツ職人になりたい沖田 総司。 健康第一!長生きがしたい斎藤 一。

 

 桜の女 「これはまだ、彼らが新選組を作る前の、それぞれの夢を持っていた頃のオハナシ♪」


■ 俺の夢は…!

 沖田 「また、やらし〜本見てたんでしょ〜。オンナのこと考えてたんでしょ〜。
      道場にいるときはカッコイイのに、幻滅です!」

 土方 「お前だって、甘いモンみたらメニュー総なめで食い尽くしてくるじゃねぇか」



 そこに近藤が、刀を手に駆け込んでくる。

 江戸の骨董屋で見つけたという 「虎鉄」 を手にして有頂天の近藤。
 またニセモノをつかまされたと茶化す土方と沖田。

 3人は、いつか夢を叶えたい!とそれぞれの夢を語り合う。