「新鮮組!」終演、皆様のご声援ほんとうにありがとうございました。

東京公演、野外パフォーマンス、大阪公演と怒涛の4ヶ月でした。

バージョンの違う作品を2週間で切り返したり

時代劇という殺陣やら所作やらと難しい作品に、必死に食いついてきたみんなの熱い想いが

お客様にも役者たちにも伝わって、あの暖かな作品になったのだと思います。

 

時代劇をやると、だいたいおなご衆は結構ヒマなのですが(笑)

今回、私はお登勢さんの裏の顔・お銀をやらせていただきました。

宿屋の女将に くのいち。なんて時代劇の華! ありがとうございます。

メンズの多い稽古場でしたが、みんながお銀の衣装に色気を求めすぎているのが忘れられませんw

  

インタビューでも答えていたのですが、今回の役柄は特定の「相手」がいない役柄だったので

私はずっと 「みんな」 を見ていました。

笑って、笑って、笑って、その後ろで確かに時代が動いていて、人は逝ったり取り残されたりする。

それは今も昔もきっとこれからも変わらず、私はお登勢さんのように誰かと触れ合い、見送り、出会うのだろうと思います。

 

そんな、人とのつながりを改めて認識させてくれた作品でした。

巧拙でいえば、決して上手に出来た舞台でなかったと思います。雑なところもいっぱいあったかもしれません。

でも私は、怒られて泣いて自分と向き合って、それでも笑顔が弾けて新しい自分を見つけることのできる

このメンバーでやり遂げることができてよかったと思います。

その熱はきっと、あの時代を生きた人たちと同じものだと思うのです。


素敵な舞台に立たせていただいたスタッフの皆様、東京公演を共に戦ったエル・プロダクツの戦友たち、

そして、この作品に熱い気持ちを感じてくれたみなさまに心から感謝します。

 

お登勢さん。公演前に私は密かにあなたに約束をしました。

きっとこの作品を、笑顔で終わらせます。

約束、叶えられてよかったです。