笑運★幕末グラフィティ「新鮮組!」無事閉幕しました。

東京・大阪公演共にたくさんの方にご来場いただき、まことにありがとうございました。


私の役者人生初の東京遠征。

常に寝不足との闘いでしたが(笑)、本当に忘れがたい思い出と出会いを与えてくれました。

いろいろありましたが、最後は西郷さんの「楽しかったなぁ・・・」これにつきます。

東京公演とひの新選組まつりでのパフォーマンス、そして大阪公演も出せるだけの力は出したので一切悔いはありません!

 

もう一年くらいこの作品に関わっているような気がしますが、実際はほんの四か月の出来事。

稽古期間を思い出すと、なぜか「コーラスライン」の一場面が浮かんできます。

最終合格者発表の前にプロデューサーが言う「長い一日だったな。」の台詞。

たった一日のことなのにオーディションを受けに来た人達は

自分の人生を振り返り、語り、飾らないありのままの自分を見せていく。

私達にはもう少し期間がありましたが、東京へ行って、大阪でも公演して、

その間にどれだけ笑ったり泣いたり怒ったり・・・

とても数か月間とは思えないほど濃い時間をメンバー達と過ごしました。

一日と四か月・・・長さは違えど、過ごした中身の重さと充実感がきっと私にそれを思い出させるのでしょう。

 

ぶっちゃけて言ってしまうと、私は新選組は嫌いではないけどマニアではありません。

だから脚本をいただき、近藤勇役を与えられたときは面白そう!より不安の方が大きかったです。

新選組局長という私の中の近藤は剣豪、無口、豪胆で何事にもどっしりと構えて動じない強く大きな漢。

というドラマで演じられている多くの近藤がそうであるイメージだったのに、手品やってますけど?

どちらかというとお笑い担当ですよね?

東京では時間の都合で手品こそカットされていたものの、新選組ファンからしたらかなりの侮辱ではないか?

それだけでこの作品を受け入れてもらえないのではないのだろうか?

   

そんな悶々としたままのスタートだったので当初は気持ちがついていかず、かなり斜めから見ていた感があります。

しかしこの役を一所懸命やればやるほど、自由で面白いのだと解ってからは楽しくて大好きになりました。

以前にも新選組隊士を演じたことがありますが、絶対的にこの近藤の方が私に近い(笑)

あんなことやこんなことをしてみようか・・・あの場面はああいう具合にしたいな。と

大阪公演は本番直前まで考えていました。

(実際本番で練習と動きが変わってたりする。演出や共演者の邪魔にならない程度ですが)

今回の公演では「こうしよう。」と思ったことを「あかんかなぁ・・・」と臆さずにやるっ!を目標にしていたので、

そういう点でもやりきった!と堂々と言えます

。しかしもっといろんなことが出来たかも・・・という感は否めませんが。

また機会があるならリベンジしたい!

 

そして公演終了後、「新選組が好き」とおっしゃる方達にたくさんお声掛けしていただいたのですが

皆さん一様に「私の中の近藤さんのイメージにぴったりでした!」とおっしゃったことに正直驚き、そして気づきました。

いかにも局長というイメージの近藤も捨てがたいが、

今回のように人間味あふれる近藤にこそ、皆、魅力を感じるのだと。

己が演じたからというより、それを見事に描いた中野氏に素直に感服しました。

この役をいただき、本当にありがとうございました。



最後に東京遠征までご一緒して下さり、この舞台を支えてくださったスタッフ方に心から感謝を申し上げます。

エルプロダクツの皆さま、共演できて幸せでした!また機会があればよろしくお願いしますっ!!

そして今回の共演者たちに・・・心からのありがとうっ!いつかまた一緒にやろう!!