2012年02月01日

漫画5冊

とどいたー。


「ルードヴィヒ2世」(氷栗優)はBLながら、なかなか繊細な話でした。

ここで描かれてるエリザベートは、結構共感できる。
強気でシニカルでルードヴィヒの良き理解者(笑)


文庫「エリザベート」(森川久美)は宝塚のミュージカル版をコミックにしたそうで、トート(死の帝王)がチラチラしてます。
(ルードヴィヒの本でも、トートっぽいのがいるけど)

こちらで描かれてるエリザベートは、「皇妃」としての責務を手段に孤独と戦おうとし、より孤独になっていくような感じ…
彼女の立場では政治に対してこう考えたかも…とリアルな感じがしました。

トート(死)に対して、生きたい!という感情ぶつけまくりで生命力に溢れてる。

自由を求めたエリザベートが強調されがちだけど、彼女も一国の皇妃としてしっかり考えて生きていたんだな…。

当たり前だけど、どうもミュージカルの印象が強くて(^_^;)うん、ちょっと地に足ついた感じ。

しかしもう1冊の「エリザベート」(水野英子)はなんと、孫(息子フランツの息女)のエリザベートだった(笑)
ハプスブルグ最後の皇女…こちらも興味は尽きないなぁ。


ハプスブルグ家に伝わる、誰かが死ぬときに現れる死の天使(あるいは守護神)を「白い貴婦人」(ヴァイス)と言うのだそうですよ…(今回の作品にも「ヴァイス」が出てくる!)

だからウィーン版のトートは白い衣装だったのかなぁ…(宝塚&東宝版は黒)


漫画はざっと俯瞰できる&心理的で面白いです。なかなか参考になりました♪