甘粕正彦 ■ 桜華けい


望郷ノスタルヂア〜李香蘭〜、無事終演致しました。

観に来て下さった方、応援して下さった方、

関って下さった全ての方に感謝の気持ちで一杯です。



今回甘粕正彦という役を頂き、3ヶ月弱。

劇中の台詞ではありませんが、本当に

『お前には苦しめられた』状態でした。

プログラムのコメントにも書かせていただきましたが、

私には余りにも過ぎた人だったからです。

勿論、今でもその事にかわりはありませんが。



実際のところ、本番まで自信を持てないままでした。

私を通した『甘粕正彦』の思いは、ちゃんと伝わっているのだろうか、と。



千秋楽の幕を降ろした今、やっと甘粕を消化できた様な気がします。

本当に素敵な人です。巡り合えて、幸せでした。



李香蘭、川島芳子、愛新覚羅溥儀、そして甘粕正彦という4人の人生が

すれ違っては、まためぐり合う、そして運命が分かれていく。

舞台とは違い、客席の中で繰り広げられるそれぞれの独白、モノローグ。



皆さんの心に僅かでも"何か"残る作品であれば幸いです。