NY滞在記 2006.8.18 Fri


延泊組、最後の日です。

天気は快晴。

各自のやりたいことを満喫した日でした。

10:00 Steps バレエ

かずきさんと私は、昨日見学したStepsへ。
ゆっくりしてねー。と買い物に行きたい山妹さんと美香さんと本日は別行動です。

Stepsで会員登録をして(これでいつでもレッスン参加できます!)レッスンに参加。
まずはバレエです。

……かずきさんはね、バレエができるけどね。英語がわかんないしね。
私はね。英語できるけど、バレエわかんないしね。

教室の出来てる人を参考に!と盗み見ても、誰も先生と同じフリなんてやってないしね……。

誤解のないように申し添えますが、初級クラスに行ったんですけど、すでに初級じゃないんです。
出来る人はバリバリと出来るし、出来ない人も(私は論外ですが)出来る人なのです。

しかし、バーレッスンをしていても、かなりフランク。
指示通りに全員が揃うことはありません……いいの? これでいいの?

と、思うのは 「全員一緒」 の日本教育にどっぷり浸かった私だけでしょうか。

しかし英語がわからなくても、基礎単語もバレエ用語もわかるかずきさん。
着実にレッスンをこなしていきます。
先生から指導を受けても、すぐに吸収。さすが!
1時間半のレッスンが終わってみると 「よかった!」 と破顔の笑顔。

あー。よかったですねぇ。^^
バレエをやったのは十●年近くも前に、2年ちょいだけ、の私はかなり大変でしたけど……。
うーん。できるようになりたい。幼児クラスとかでよかったな、私……。
基礎の基礎から教えて欲しいです。

12:00 メトロポリタンミュージアム

さて、一度ホテルに戻ってシャワーを浴び、着替えて今度は私の念願METへ!

 入り口です。デカ!

モチロン、数時間で観て回ることは不可能ですが、どうしても観たかった
フェルメールと、ボッティチェリの「受胎告知」だけはナマで拝むことが出来ました!

  

左から「窓辺で水差しを持つ女」 「窓辺でリュートを弾く女」 「少女」 です。

本物のフェルメール・ブルーは、それはもう、美しいものでした。(悦)
(青色の発色のために、ラピスラズリを砕いた粉で絵の具を作っているのです)

  

一番左の絵は、ヴィジェ=ルブラン。マリーアントワネットの肖像画を描いた女流画家です。
一発で判りました
 
  

彫刻から甲冑、楽器、写真、衣装……色々なものが展示されています。
左からピエタ像 (でもこれはやっぱりヴァチカンの、ミケランジェロが秀逸)
黄金の時計。絵画はMET名物(?) 「ソクラテスの死」 です。
ちなみに、日本絵画では、尾形光琳の屏風があるそうですが、日本文化ゾーンを
発見できないままに終わってしまいました……。
(多分、近いところまでは行ったと思うんだけど……←地図を見ながら悩む私)

広大な敷地の中は迷路みたいで、でも館内は結構不案内なので(……。)
盛大に、迷う、迷う。

途中、迷子になってスタッフに聞いても、アバウトに 「あっち」 としか教えてくれません。
……私は場所を聞いてるんであって、方向を聞いてるんじゃないのよ!
と思いましたが、それも仕方ないなぁ、と思うくらい広い!
とりあえずの方向に向かい、ところどころで人に尋ねるのが賢い周り方かも。

しかし、どこへ迷い込んでも美術品、芸術品の山ですから、迷子になっても楽しいです。
ものすごく無造作に (でも多分、最新警備の中で) 世界の名画が並んでいます。
美術の教科書とかテレビとかで見たことのある絵画や彫刻。

 こんなかんじで。触れそう……!

ホンモノの持つ力というのは素晴らしいのです。感動です。
「絵って別に楽しくない」 と思うあなたも、ホンモノの絵画を見ましょう。

その一分の隙もない完全美と、物言わぬ中から伝わるストーリーに言葉を失います。


念願のフェルメールもじっくりと鑑賞できましたし、「受胎告知」は想像以上に小さな作品で
驚いたものの (A5くらいのサイズです) ナマの迫力に圧倒されました。



もう、ホントに綺麗で。数百年前にこれを描いた人がいて、その絵と色と気持ちが、
21世紀の今まで残っている奇跡に感謝します。


美術館自体が美術のようで、どこに目をやっても美しい。
ここもまた、一ヶ月くらいの攻略計画で訪れたいところです。いつか、いつか!

 館内中庭にて。サンテラスで眩しい!

すみません、この部分のレポート、私の好みでディープですね……書き足りないけど……

18:00 Steps JAZZ

名残惜しくMETを後にして、ホテルに帰ると美香さんと山妹さんが寝ていました(笑)
二人を残して、もう一度Stepsへ。今度はJAZZクラスを受けるのです。

先生は 「ちっちゃいウーピー(ゴールドバーグ)」。なち命名です。

ものすごく均等の取れた身体で、的確なアドヴァイスと指導。
かずきさんと二人して一気にファンになりました。

「ええええええええ」 と思うような腹筋ストレッチをしながら、微動だにせず足の指に巻いた
テーピングを 「外れてきちゃうのよねー」 と直しながら軽口をたたく先生……
他の生徒さんたちも、軽く絶句してました。

ストレッチから始まったレッスンの全てを詰め込んだコンボでフロア。
最後にはフロアを縦横無尽カッコよく踊るかずきさんと、盆踊りする私。

あー。でも私バレエよりはこっちがスキ。
いい汗かいたねー。楽しかったねー。通いたいねー。(ちょっと無理)とホクホクと帰った私たちでした。

……後日談。

日本に帰ってこのレポを書いているとき、ちょっと気になって調べて見ました。
うわさの先生。Cecilia Marta (セシリア マルタ)

……ここで書ききれないくらいの超すごい履歴の持ち主でした。
知りたい人はこちら (英文です)

あ、鳥肌が。なんか今怖くなってきました。すごい先生だったんですね……
ホントにいい経験できました!

19:00 マンハッタンディナー

近所のファーマシー(雑貨屋さん)で買い物をし、ドラッグストアで怪しい薬を買い(ダイエット剤です)
最後のNYのご飯は、やっぱりホテル近くにあった 「Manhattan Dinner」へ。

なにやら星三つが付いた看板を立ててるだけあって、味も量もどどん!という感じ。

「今日のスープはクラムチャウダーです」 といいつつ、明らかなミネストローネが出てくるあたり
ニューヨーカーのいい加減さが出ています(笑)

やっぱり寒いので、ポットチキンを頼みました。
全部は食べ切れなかったけど、最後にはやっぱり「ニューヨークでニューヨークチーズケーキ!」 と、
チーズケーキを分け合って食しました。

美味しいご飯でしめた、NY最後の夜。

万感の思いを込めて、荷造りをします。

明日はいよいよ帰国です。