カイン・C・ハーグリーヴス   葵 かずき  Kazuki Aoi

カインからもらったもの・・・
カリスマ、優雅さ、妖美さ、余裕、そして勇気と強さ。
全てこれからの私に必要なことばかり。カインを演じて
それらを完全に手にできたと思います。
ただ、舞台本番中にそれを感じ切れなかった自分の未熟さを
同時に感じていて、もう少しカインとして生きていたかったです。
苦しい舞台だった・・・
でも最高に素敵な役に巡り会えました。
舞台の幕は降りてしまったけれど自信家で不遜で
誰をも魅了してしまう魔性と神聖さを・・・
カインを自分の中に残して、夜会へ繰り出すように・・・
人として、舞台人としてこれから生きていきます。
ありがとうございました。  葵 かずき

リフェール・ラフィット  大浦 薫  Kaoru Oura

独特の世界観とおどろおどろしさと分厚い台本にひるんだ年明けから、早4ヶ月。

いつの間にか桜が満開になっていました。


本番を終え、今は疲労感と脱力感と共に、一抹の寂しさを感じています。本番直前の怒涛の稽古も、

今となっては懐かしい。最後の最後まであきらめず、前を向き続けたメンバーみんなの熱い思いに

私も何度自分を奮い立たせたか知れません。


演出や原作ファン皆様の皆様の期待にどこまで応えられたのか、

自分の無力さや至らなさに情けなくなったりもしましたが、何とか本番を終えられ

感謝の気持ちで一杯です。

スタッフの皆様、お客様のパワーに支えられて乗り越えられたと思っています。

また次に皆様にお会いできる時には、更に自分に磨きをかけて頑張りたいと思います。


ありがとうございました。  大浦薫

ジザベル・ディズレーリ  徳永真理子  Mariko Tokunaga

この作品とこの役柄、そのどちらもが、たくさんのファンに支持されているだけあって

とてもとても奥が深いものでした。

私にとってこのお芝居ほど難解なものは今までになかったかもしれません。

のほほんと生きてきた平凡な私には理解しがたい世界で、彼の孤独の重さ、

彼が心の奥底から、魂から望んでいたものを、少しでも伝えることができればと全力で

臨みましたが、結局、中途半端なままで終わってしまい、ファンの方には本当に

申し訳ない気持ちでいっぱいです。まだまだでした。

でも、周囲の人たちの温かい支えの中で頑張れて、いろいろといい勉強になりました。


ありがとうございました。

シュゼット/ミケイラ/オーガスタ  梦月楓  Kaede Mutsuki

「カイン」ご来場の皆様、そして舞台を支えてくださった関係者の皆様

本当にありがとうございました。

舞台を終えて、今はその言葉しか出てきません。



初の演出という大任を得て、私は今回、どれほど成長できたか判りません。

今まで視えていなかった事を、ある日突然「ハッ!」と稽古場で気付いたり

役者みんなからもらったり、盗んだり。考えたり、思いついたり。

この3ヶ月、脳味噌をフル活用して生活していたと思います。

「カイン」中心の生活は、とても大変で、心地よく、素晴らしかった。

私たちの努力が、皆様のお心の中にしっかりと落とし込めたのなら

もう何もいうことはありません。



何よりも、素晴らしい作品に出会わせてくれたこのタイミングに感謝すると同時に

やはり人は、何かの「縁」の中で生きているのだと思わずにいられません。

どんな作品でも、必ずそこには「現在の自分に足りないこと」が織り込まれていて

否応なしに自分と向き合う事になるのですが、

今回の「カイン」でも私は、今の私に足りないものをまざまざと見せ付けられ

それを越えるために日々を重ねて、自分と戦っていたと思います。



越えられないハードルは、絶対に出てこない。



私の信念を、また今回、クリア出来たことを嬉しく思います。



ミケイラの幼く必死な愛。

シュゼットの静かな愛。

オーガスタの強くて哀しい愛。

彼女たち3人の遺伝子に組み込まれた「愛」をしっかりと受け止めて、

皆様にお届けできたでしょうか。



たった今、自身が抱いている想いを見つめて、大切なものを見失わないようにして

捉われず、固執せず。

いつでも新しい可能性に向けて、想いのパワーを使えるような人でいたい。

3人の愛に翻弄された彼女たちを演じて、そう思えるようになりました。



「カイン」の深遠な世界から、皆様が「今、貴方に足りないもの」を見つけて

感じてくれたのなら、きっと今、貴方の傍にある翼に気付くことが出来るでしょう。



ご声援、ありがとうございました。

オスカー・ゲイブリル  桜華けい  Kei Oka

「カイン〜神の仔羊〜」に御来場、また暖かいご声援を頂き誠にありがとうございました。

あっという間に本番が終わってしまい、未だ実感がないままに日々を過ごしております。



上演後、観に来てくださっ方に『原作を読んでみたくなりました』と言う感想を多く頂いたのが

なにより嬉しかったですね。

原作を読んだときに私達が感じた何かを、少しでもお届けできたのかな…と思っています。

御来場頂いた方を始め、この作品に携わってくださった多くの方々に感謝致します!



最後に、カイン…もしも再演すら私もゴス隊(別名:葬式隊)に入れてください(笑)

マリーウェザー・ハーグリーヴス  百瀬美乃  Yoshino Momose

耽美・退廃的・・・難しい世界観でした。その黒っぽいベースの中に、ほっこりできる空間を
作れるマリーウェザー。彼女の明るさ、強さ、優しさは共感できる部分も沢山ありました。
凄く子供だったり、ちょっと大人ぶってみたり・・・考えてると楽しかったです。でもその反面
難しく、なかなか演出の言われるマリー像に近づけませんでした。公演直前まで、皆には
迷惑かけてしまって・・・。でも、私自身は間違いだらけだったけど、楽しんでやれたと思って
います。
 1つ1つ丁寧に実践付きで指導してくださった演出梦月さんを始め、メンバーの皆には
心より感謝の気持ちで一杯です。
 そして、遠くからお越しくださったお客様、本当に本当にありがとうございました。