2005年 7月 30日・31日 OPEN

クラブ「VERSUS」 開店前のミニジャズライブ 開催

 JAZZシンガー・上田マキ とギターの須藤雅彦さん 

   前説。「ケンです……ユウです……ショウです……」 

  ゴージャス!カノウ姉妹登場!   

フラれてばかりの常連:メグちゃん。男の決め手は、見た目か、足のサイズか……。

 刑事の大塚愛、突然登場! ケンの警察学校時代の後輩だった。

 麻薬取引の疑惑をかけられたVERSUS。容疑者はKING OF HOST……ケンの失踪中の先輩だという。

VERSUSの疑いを晴らすためにも、ケンくんのためにも、伝説のホスト王を探さなければ。

 伝説のホスト王…  …その正体と居所は誰も知らない。

VERSUSの内情を調べる愛。どうしても、VERSUSが犯罪と関わっているとは思えない……。

 ケンと愛。警察学校の時代に夢を語り合った2人だが、ケンは警察の役所体質が合わず
 警察学校を辞め、その後知り合った伝説のホスト・マツを慕ってホストを始めた。
 愛は高校時代、麻薬中毒で死んだ友人を想い、麻薬撲滅のために使命感を燃やす。

 突然、ホストを続けられない理由ができた、とケンの元を去ったマツ。謎だけが残る。

VERSUSの開店前の朝礼。 「私たちは、愛の伝道師!」

 メグが、またもやフラれたと来店。全員で慰めようとするが……。

♪「もともと特別なナンバーワン 」 ホストの性か条件反射か……。寒いギャグにメグは大泣き。 

 麻薬に絡み、今度は殺人事件が起こる。被害者は、メグが「フラれた」と思っている男だった……。

その頃、ミコも裏社会の情報を頼りに事件の真相に近付きつつあった。

2年前に消えた伝説のホスト王マツ。
ケンとマツが一緒にいたホストクラブ時代知っている、
VERSUSの音響スタッフ・ナオとフロアスタッフのルイ。
2人が一緒のところを見たいって子が沢山いたのよ、と
思い出話に花が咲く。
いつか先輩が見つかったら、ナオさんが俺達のために作ってくれた
「マツ・ケンサンバ」を踊りますよ! とケンが夢を語る。

マツとケン。2人は、女の子に貢がせるホストクラブではなく、
その子たちを幸せにしてあげるようなホストを目指していた。


愛の捜査を手伝うことにしたメグ。「こんなに夢中になるの、初めてなんだ」
追いかけるだけの恋愛から、少しずつ脱却していくメグだった。
そして、愛は警察学校時代のケンへの思いを、メグによって解きほぐされていく。

とうとう伝説のホストの居場所を突き止めたミコ。そして同時に、彼が犯人でないことを確信する。
その報告を聞いて、キョーカは何故か安堵したようだった。


 伝説のKING OF HOST と思しき人物に会いにきたミコ。場所は区役所の年金課。
 想像を絶するダサイ男が、そこにいた。

 「私の推理にも……間違いがありましたのね……」(絶句)

 ミコについてきたケンは待ち切れず、その場に乱入。マツの変装も一気に見抜く。

「そんな変装でごまかしても、俺には通用しませんよ」
実はホスト時代から結婚していたマツ。市役所に勤める妻が書置きを残して出奔し、ホストである自分の孤独に耐え切れずホストを辞めた。
「俺達の夢を実現しようって約束したじゃないですか」
「俺はお前との約束を破った」
「先輩が嫌がっても一人にはなれませんよ」

 マキのライブがクライマックスを迎えるVERSUSに、ケンはマツを連れてくる。

「マキさんは何で歌ってるんですか?」
「う〜ん……自分の一番カッコ悪いところをさらけ出して、それでも歌ってます。生きてますって……伝えたいからかな」

 

 「カッコ悪い自分を見せる。ありのままの自分をさらけ出したら、どこにいても輝けるのかな……。」

 マキの言葉に、マツは自分の迷いの答えを見せられたような気がした。

 「先輩……ここで、俺達の夢をかなえませんか」

 けれど、マツは頑なにホストを辞めたという事実で、その「約束」を否定しようとする……。

この人が伝説のホスト!? VERSUSメンバーは噂のマツを見て、おおはしゃぎ。

 そこに現れたキョーカ。なんと、マツの妻とは彼女のことだった。
「あなたに相応しい女になりたくて、必死に努力しましたわ」
「俺は君に相応しい男になりたくて、ホストを辞めたんだ」
「私、ホストのあなたが好きですわ」

「ケン!俺はホストに戻る!」
「そんな単純でいいんですかー!!!!!!!!」(ケン 心の叫び)

そして、夢のレヴュウショウが開幕する!

MATU・KEN サンバ
GORGEUS!
Rupin the 3rd
Mark of the Memories
MATU・KEN サンバ リプライズ

  

  

オ・  レ!


夢の饗宴が終わった時、愛がミコを呼び止める。犯人を見つけた、と。  

 「刑事さん。この歌が終わったら、行きます。少し待ってください」

なんと、麻薬の密輸を手引きしていた犯人は、シンガーのマキだった。
「運び屋をやっていたら世界中で歌わせてもらえる……そんな後ろめたいままで歌うなんて、私らしくないから」

マキが「最後」に選んだ曲は、「Over the Rainbow」……虹の彼方に、だった。
やがて愛は、マキを逮捕せずVERSUSを後にする。


「また、VERSUSで会いましょうね」
「うん、約束よ」


それぞれが、それぞれの新しい道を見つけて……。

  

「皆様の中に、愛に悩む方がいらっしゃいましたら、是非このVERSUSへお越し下さい」

「私たちにお任せになって」

「あなたの失くした夢……取り戻して差し上げますわ」

「皆様のご依頼、お待ちしています」