FA お稽古場日記 本番編…その2
|
||||||||||||||
皆様、こんにちは!早くも「1999」公演本番が終了してから1ヶ月がたとうとしています。 関係メンバーは皆、それぞれの次のゴールを目指してがんばっています。舞台は不思議な場所です。明らかに二次元のウソだとわかる世界でありながら現実世界では決して味わえない感動を演技者とお客様が一体になって感じる事の出来る空間です。私たちはこの舞台「1999〜」を終えて、それぞれの場所へ旅立ちました。薫や和彦、則夫・・・そして直人、それぞれが発見した新しい自分を心の引き出しにしまって、次の舞台に臨もうとしています。 私たちにとって「1999〜」は本当に宝物みたいな大切な作品です。新しい自分を出発させてくれたこの作品に関係者の全てが感謝している事と思います。・・・いつかまた「1999〜」と出会う日が来るのかどうか・・・それはわかりません。でも、想い出深いこの作品に感謝しつつ、この作品からもらった力を忘れることなく次回からも頑張っていきたいと思います。 ・・・それでは!「1999稽古場日記・本番編」総結集版・・・楽しんで下さいませ。
中盤に直人と和彦が二人で語るシーンがある。直人「何を考えている?」和彦「あいつは悠じゃない・・・(忘れている)・・・」何かしゃべらないと・・・と内心うろたえる和彦・かずき「悠はいつも僕を辛そうに見ていた・・・」辛そうに見ていたのか、そうかぁ。 後で聞いたらかずき「一瞬、真っ白になったから何か続けんと・・・と思ったねん」と弁解。直人役の桐生さん「ああいう時って、なんか妙に冷静になるよね。あ、和彦がセリフ忘れてる・・・何てフォローしようかな?って」 何事もなく舞台は続いていったけど、どんなに稽古していても舞台はハプニングがツキモノ。 必ず、誰かが何かしでかすんですよね・・・汗。
「今夜もオムレツでいい?」と則夫に聞かれた直人・・・ 「また?朝も昼もオムレツだったじゃないか?」 則夫「じゃあ・・・スクランブルエッグならいい?」 直人「オムレツでいいよ・・・」となるはずのシーン。 直人「また?(略)・・・スクランブルエッグでいいよ。」 そうか、直人・・・君はそんなにスクランブルエッグが好きか・・・。
「だから僕は和彦が嫌いなんだ」という則夫のセリフがある。 則夫役のつぐみは和彦役のかずきさんと話してからかわれると必ず「だから僕は和彦が嫌いなんだ!」と言う。 そのうちに皆にそれが伝染したみたいで何かあるたびに「だから僕は和彦が嫌いなんだ」と言うようになった。 和彦・葵「私が何したって言うんだぁ〜!」と訴えていたけれど、誰も聞いてくれなかったようです。
劇中、迷い込んだ鳥をカゴに入れて則夫が客席から舞台へと入ってきます。 鳥かごの中は演出的に「籠の鳥は君たち自身」という事で実際には入っていません。行方不明の則夫を探して入ってきた直人、薫、和彦は則夫を優しく受け止めます。 しかし、よくみると優しく受け止めていない奴が一人・・・薫・辻田・・・何も入っていない鳥かごの鳥の相手をして一人遊び。 さすが演技派!というか薄情!と言うか・・・芸の細かい「ガラスの仮面」のあゆみさんのような芝居をしている薫・辻田でした。
薫と和彦が悠の死について感情をぶつけ合うシーン・・・白熱した北島マヤと姫川あゆみの一騎打ちのようなこのシーンで薫・辻田が気づく。 「ん?和彦・・・白いシャツの第2ボタンが開いている?」 同じ頃、「悠は僕の内側に土足で入り込んできてそのまま居座っているんだ!」と迫真の演技で胸に手を当てた和彦・葵 「ん?何でシャツの中に手が入るの?」 ・・・真相・・・。本番前に最終衣装チェックをした和彦・葵さん、体型補正の為入れていた肩パットがズレないように直していたらしく、そのあとボタンをはめ忘れたらしい。・・・チェックになってないやん。 薫・辻田「・・・和彦、わざとボタン外して挑発してるのかと思った。」 ・・・そんなはずないでしょ?多分ね・・・ ・・・まだまだ、ありそうな気がするのですが・・・公演が終わってもう半年くらい経っている気がします。思い出したら、また書き出すかもしれません。 ともあれ、無事に終了した「1999〜そして少年は飛翔する」公演・・・応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。私たちはこの作品で得た力を大切に心に秘めて頑張っていきます。これからもよろしくお願いします。 皆様のご意見・お便りを心よりお待ちしています。 |