FA お稽古場日記 (Part 6)
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皆様、こんにちは。FA本番直前日記です。 シュラ場ですが皆で命掛けてます。日曜日にはほぼ全ての大道具も出来あがり、小道具、衣装も完成しています。…あとは役者の仕上がりですが…これはまぁ、大丈夫でしょう。相変わらず、芝居中と休憩中の人格の差には驚かされていますが。このある意味深くて、難しい作品にパワフルに向かって行く役者陣の姿は本当に素敵です。きっといい舞台になります。皆様、お誘い合わせの上、ぜひお越しくださいね。 薫の空腹 劇中、後半に薫と和彦がお互いの母と父について語り合うシーンがあります。 和彦と話していた薫は眠くなり和彦の肩に寄り添って眠ってしまいます。「薫…眠ったのか?!」和彦は薫を眠らせようとやさしく薫の体を横にしてやります。「キュルキュルキュル〜〜!」どうやら、薫の腹の虫が泣いているようです。 …耐えて芝居を続けようとする和彦。薫「…(小声で)…ごめん」だめです、 がんばっていたもともとゲラの和彦・かずきさん、我慢の限界!「頑張って耐えてるねんから〜いらん事いうな!!」と言いつつ笑い転げておりました。 薫の空腹 その2 薫ことみっきぃはお腹が空くと元気がなくなる。だから、休憩時間になるといの一番にご飯を買いに行っている。元気だ…。ある日のメニューはチャーハンに餃子…休憩終了後は芝居の後半、和彦とのラブシーン(?)がある。みっきぃ「ごめんね、和彦。僕、ニンニク臭いけど嫌いにならないでね。」とかずきさんに近寄る。かずき「うぉ…ホンマににおうぞ!このやろ〜〜!!」と薫・みっきぃにケリを入れていた。その後、非情にも何度も例のラブシーンはダメ出しをされ繰り返されていた。お気の毒、和彦君…。 毎回違う事を話す人達…君たち皆のことだよ! 確かに今回の舞台は文学的でセリフが多くとても難しい。だからといって、毎回にたようでちょっとづつちがうセリフをしゃべっている出演者達…「日本語が通じるんだから許してよ〜!」とあるまじき事を言うヤツもいる。唯一、ちゃんと話せているのは劇中の朗読『ヘッセの蝶』の所だけ。 そりゃそうだろう、本持っての朗読だもの…。皆、お願いだから本番までにはもう一度正しい脚本のセリフを復習しましょう。 シンセサイザー演奏! 「今回の1999−は新しいものにしたいので、お客様にピアノイメージとは一味違う「1999」世界を聞いていただきたいので、お客様を生シンセサイザーの演奏でお迎えします。」と演出。…シンセサイザーか、こりゃまた未来チックな…。先日のリハーサルで奏者のよしのゆうこさんがやってきた。かっこよかった。新しい『1999‐』が誕生したんだな…と実感致しました。 則夫君、笑っちゃダメ! 則夫・つぐみは笑顔を意識しているらしい。どんな時も則夫らしくニパッ!と笑う。すがすがしくてとてもいい!しかし、このシーンではわらっちゃイカンというシーンでもくせになっていて笑っている時がある。そ、そんな所でニパッ!はやめて…。まるで、悪魔の子みたいだよ…。 グランドファーザークロック 先日、大道具・小道具・衣装・音響・照明等、舞台監督の指示のもと最終リハーサルが行われた。前回、お知らせしたように今回のテーマは『パルテノン神殿と卵』なのでなんとも不思議な柱やオブジェが並んでいる。「おお、パルテノン〜♪」と歌い出す薫・みっきぃ。本番の舞台組みが楽しみだ。何やら演出の指示で今回も美術じいに無理を言ったらしく「…例の件、やっぱり無理ですか?」と恐る恐る聞く演出に対して笑顔の舞台美術家じい「ああ、あれね。出来たよ、リモコン操作にしてみた。」全員「!!!…リ…リモコン操作ですか?!」…絶句する関係者たち。何がリモコン操作なのかは会場にておたしかめ下さい!! 直人、グランドファーザークロック壊す! リハーサルの途中、グランドファーザークロックに近寄り話す和彦。『バキッ!あっ!!』ちょっとビビりながらも演技を続ける和彦・かずきさん。グランドファーザークロックの後ろから押し殺した直人・忍さんの笑い声。「すみません、通路狭かったのでぶつかりました。道具は大丈夫ですので。」といいつつホッとしたのも手伝ってか笑いが止まらないらしい。和彦は一人台詞を感無量でしゃべるはずがニヤけて変な人になっていた。お願いですから、セット壊さないでね…直人・しのぶさん! 保健室のお姉さん 音響・楓さんは実に確実な頼れる音響さんだ。普段は役者さんをやっているのでちゃんとポイントが分かって下さっている。でも、たまに入るはずの汽車の汽笛がなかったりもする。そんな楓さんは自らをこの学院の保健室のお姉さんと呼んでいる。リハーサルで皆が衣装を着けるときに「直人君はネクタイを 微妙に緩めてるほうがらしくってかっこいいわよ、和彦君はストイックにきっちりしめてね。保健室のお姉さんの言う事を聞きなさい」などと、自分の趣味まるだしの発言をする。…でも、たしかにネクタイの話し聞いてるだけでも… 的を得ていると言えば言えるのかも…。 …というわけで、!本番直前、稽古場日記をお送りしました。 最終リハーサルも無事に終了し少しの稽古と本番仕込み、舞台リハーサルを残すのみとなりました。関係者一同、『1999‐』に向かってラストスパートです。きっと、皆様に満足していただける舞台を創りたいと思います。ぜひ、舞台会場へとお運び下さいませ。よろしくお願い致します。 …感謝… 今回の作品の為に「1999」史上はじめて、4人の少年たちに苗字がつきました。(和彦・薫は小説版から引用していますが) 私達がもっとも感謝しているこの方が名付け親になってくださったことは本当に誇りです。ご迷惑がかかるかもしれないのでこの場でお名前は出せませんが本当に心から感謝しております。 舞台本番まで「自由な発想のもとに」いい舞台を作り上げたいと 思います。ありがとうございました。 |