FAお稽古場日記(Part1)
       「1999」〜そして少年は飛翔する〜

皆様、こんにちは。久しぶりのお稽古場日記です。
6月にはいり次回公演「1999〜少年たちは飛翔する」のお稽古が始まりました。今回は未だに多くのファンを持つ金子修介監督の名作「1999年の夏休み」を私たちFAが実際に1999年の夏に舞台化させて頂いた作品の再演です。

…再演とはいっても前回の公演を大きく改訂しての新作ですのでスタッフもキャストも懐かしさよりも全く新しい作品に挑む気合一杯での出発です。
前回の公演で学んだ部分を生かしつつ全く新しい作品に生まれ変わる予定です。
「1999−」のファンの方も初めてご覧頂く方もぜひ!応援してくださいね。

新作「1999−」について

〜その@
    この作品は映画の中では4人の少年しか出てこないのですが、
    今回の舞台では少年4人+?の5人のキャストで構成されている。

〜そのA
    前回は映画版に近い内容だったが今回作品はかなり心理劇に近い感じで
    物語が進行して行く。

〜そのB
    ヘッセの「デミアン」ではなく「蝶」がモチーフになっている。

〜そのC
    映画を見ている方にも知らない方にも分かりやすい内容になっている。

〜そのD
    全くの新演出になっている。

…1999年が過ぎ去った2003年の夏、少年達…そしてかつて少年だった人々は新たに飛翔できるのだろうか?

なんだかまじめな展開だな…いや、作品が作品だけにその方がいいんですが。
稽古場ではそんなスタッフ、演出サイドの気持ちとはウラハラに稽古場は始まったばかり。前回とは脚本も違うし、セリフもオリジナルになっている。
出演の皆はこ難しいセリフの羅列に本読みの段階で舌をかみまくっている。
本番までがんばって行きましょう!!

本読みの日 〜その@〜
    とにかくセリフが多い。漢字が多い。…読めない。セリフかみまくりである。則夫役の和恵チャン(つぐみ和)はもともと「1999−」の映画ファンだったらしくとても気持ち良くセリフを話している。前回から継続して直人役しのぶサン(桐生忍)は新たに出てくる読みにくい漢字や言いにくいセリフに冷や汗かきかきである。やっぱり前回より和彦役を演じるかずきサン(葵 かずき)は昨年やった役柄が「オカマ」「ホスト」「坂本竜馬」だった為、上品な和彦には戻れない!と叫んでいるし、今回新しく出てくる「私」役のとっくんサン(徳永真理子)は奥の深い役柄なので「難しい!!」を連発。皆サン、それぞれに初読み合わせに苦しんでいるご様子。この日は自劇団の公演前で稽古に参加出来なかった薫役の辻田みっきぃ(辻田鯉絵)は普段全くの芸人なのでこの公演稽古に参加したら間違いなく、ギャグに走ることは間違いない。 …楽しい稽古場になりそうだ…ふふふ。(不安…)

本読みの日 〜そのA〜
    今回の舞台では映画には出てこないオリジナルなシーンが多い。
    和彦と父親の会話シーンを練習していたとっくんサンとかずきサン…
    文学的なセリフまわしの為、イメージがつかめないらしい。演出、田中氏が「普通にやってみて」との指示に従い再びやってみる。とっくんサンは渋すぎるし、かずきサンは不良みたいになっている。今のままだとあまりにも不思議な親子関係である。…大丈夫かなぁ。

…まだ稽古が始まってから間がないけれど皆、新バージョン「1999−」に意欲満々です。9月まで精一杯がんばりますのでどうぞよろしくお願いします。
皆様からのお便り等お待ちしています!!