「Moon」稽古場日記A 12月8日



「キャリアスタッフに電話するぞー!!」


只今稽古場では、このセリフが飛び交っています。

ええ、もちろん本編には出てこないセリフですが・・・。

特に司令官の月桂冠役(皆は、ゲッちゃんと呼ぶ)の桐生くんは、今回稽古場の遊ばれキャラと化しているようで、部下のはずであるメンバーから事ある毎にはやし立てられている。

今日のゲッちゃんは、その都度つぶやいていた・・・。

「…部下に恵まれなかったら…オー人事・オー人事…

お前ら…電話してやるぅ〜!!」




注:おわかりにならない方は、CMを参照下さい。



「葵は・・・落ちこぼれ!」

今回の葵くんの役どころは、エリート戦士のはずなのに誰からも認められない落ちこぼれ戦士のトート役。

司令官からは、見放され。

仲間からは、トートといるとバカがうつるとまで言われてしまう。

そんなトートの役作りに熱心なのか?葵の本質がそうなのかは定かではないが稽古場での彼女のボケぶりは、役を上回るものがある。

セリフを読ませればカミカミだし。

代役でコンピューターの声をやれば、まるで風の谷のナウシカのばばさまかと見まごう豹変ぶりだし…。

皆は、この時とばかりに突っ込みを入れる。

「もうっ!かずきさんっ!それは違うでしょうがあ〜!」

「ホンマに落ちこぼれなんやから!!」

…おいおいっ…。



「やっぱり落ちこぼれ??」

 間もなくディズニーのピーターパンが公開されるが、ピーターパンフリークの葵くんは、とても楽しみにしているらしい。

マクドのハッピーセットのピーターもさっそくゲットしていた。

そんな話が盛り上がっていた稽古場での会話。



大名「ティンクの粉って、鱗紛だよねー」

桐生「…?リンプンって??」

大名「蝶々がパタパタしたら出てくるキラキラの粉ですよ」

岩本「警察が指紋とる時に使う粉やんねー」

葵 「…それって…ぎょうさん蝶々いるやんなあ・・・」

一同「…………黙………」

大名「…今は、科学薬品ですよ…」

葵 「??えっ?蝶々からとるんやろ?いっぱいいるやろなーって」

岩本「警察署ん中、蝶々育ててたら大変やんー!!」

一同「爆笑!!」

桐生「…だから、お前は落ちこぼれというのだー!!」

月桂冠様よろしく叫ぶ桐生であった。



この日、稽古終了後キャスト5人はお勉強会と称してセーラームーンミュージカルのビデオ鑑賞会を開いた。

関西人の血が騒ぐ騒ぐ、映像が流れる間中、突っ込みを入れまくり笑い転げる5人の姿がそこにはあった。

これでいいのか??

目指すは「美少女?!変身モノ」ミュージカルのはず…。

出来上がりは、神のみぞ知る。

どうぞ皆さん、会場に確認にお越し下さい!!