公演レポート本番編

Kyoto演劇フェスティバル参加作品 MUSICAL「Moon」〜戦士たちへ〜にご来場頂きましたお客様方、ありがとうございました。
ステージの度に「こんな大変な舞台はなかった」という関係者の発言を今回も見事に塗り替える作品となったのは、いうまでもありません。
ただでさえ通常の芝居に加えて、歌ありダンスありのミュージカルは演じるにも創るにも労力がかかるものですが、「Moon」は中でもスペシャル!
なんてったって、
変身ヒーローモノですから、必殺技あり・仕掛けありと通常の3倍は段取りの多いステージとなっておりました。
「こんな段取りの多い演目をフェスティバルに持って来るな!」という劇場STAFFのお叱りをよそに、FAは久方ぶりのホームグランドでのステージが嬉しくて、ドッカーン!と花火を上げて参りました。
しかし、単独公演と異なる為時間との競争は、この演目には厳しい!
出るわ出るわ・・・。何が出たのか、こっそりメンバーに裏話を聞いて来ました。
本番をご覧いただいた方は、2倍お楽しみいただけます。



■ ナナ・ボジョレー役のなちです。
初の芸館、初のミュージカル、初のアクション…。
何もかも初めてだらけでおたおたしていましたが、なんとか無事に公演終了しました。

「懺悔編」

ナナの一番の懺悔…すみません、カツラを忘れました…。
役者としてあるまじき失態に、それが発覚した瞬間はお花畑すら見えましたが、
「落ち着け!慌てるな!」 と檄を飛ばしてくれたのは、脱走組のトートと、我らが月桂冠様でした。
開演直前で、仕方がないので自髪で敢行しましたが、カモフラージュのために付けた余り布で作ったリボンが、早替えの直後から行方不明に……ナナちゃん、途中から頭が寂しいです。
いえ、中身ではなく。

「爆笑編」

トートと二人で流星を見上げ、いい雰囲気の二人……そんな素敵なシーンで、トートの一言。
「月桂冠の野郎に――」 というセリフを、なぜか
「げげげげげっけいかんの野郎に」 とどもりまくったトート。
くす、と笑ってナナがセリフを続けるのですが、あまりにも怯えているようなトート
に、いつもより笑ってる間が長かったナナです。
(笑いすぎだとトートに窘められました。)

「焦燥編」

ナナの衣装を作る時、一番てこずったのはブーツカバーでした。
下には普通のダンスシューズを履いており、その靴と足を包む形で作ったブーツカバー。
布の柔らかさと、私の不器用さが招いた事態ですが、どーしても爪先が捲れそうになる! ……これはもう、テープで止めるしかない!
意を決した私は、同じように靴を止めていたディアナに、でっかいテープ(舞台用らしい)を借り、べたん、べたん、と爪先を補正しました。よし、コレで大丈夫!
ところが、舞台の後半。月桂冠さまにやられて死んで、あさひの呼びかけに復活するシーン。立ち上がる瞬間、とてもとても嫌な音が。
……べり。
恐る恐る足元を見ると、ブーツカバーの下から、パックテープの塊が顔を覗かせているではないですか!
いやあああ! 死んだ瞬間にめくれてしまったのねぇぇぇっ!?
私は考えました。どうすれば、不自然でなくこれを取り除くことが出来るだろう。
足元ということは、屈まなきゃならないし、そんなこと出来ないし。うーん。うーん……。
そうこうしているうちに、物語はクライマックスへ。
ブラックホールに全員が必殺技をかけ、消滅――! そして、一瞬の暗転。
――ここだ!
暗転の間に、私は足元からめくれ出たパックテープを剥がし、どこへ処理しようかと考えた一瞬の末胸元に押し込んでおきました。
というわけで、ラストのあの素敵なシーンの裏側で、私の胸元ががさがさ鳴ってたのは秘密です。


■ 月桂冠 役の桐生です。
今回は、今までにないくらい素敵な役を演らせて頂きました。
孤独な戦士「月桂冠・ルナー・エクリプス」忘れる事の出来ない役となりそうです。

ちなみに桐生は、日本酒党。ホントは伏見の酒より新潟の酒がお気に入りです。

月ちゃんの暴露話 その@

今回の素敵なお衣装は、衣装担当のフローレンスがデザインしてくれたものですが
イメージをデザインに起こすところから、縫製までかなり苦労をかけました。
それなのに、なおかつ「腹と尻は隠してくれ〜。足は出してもかまわんから〜」と
我儘を言い続けたのは、私です。ごめんね・・・フローレンス・・・。


月ちゃんの暴露話 そのA

作品の幕開きは、2曲分の歌とダンスから始まります。
5分近くある2曲の中には、90cm巾の高さ90cmの台上で踊らなければならないオープニングあり(しかもヒールで)、くるぶし近くまである衣装でスプリッツもどきはあるわ、Wピルエットはあるわで息はぜーぜー。汗は大半が冷汗で。もう大変でした。


月ちゃんの暴露話 そのB

司令官役の月ちゃんは、冷酷なまでに沈着冷静のはずだったのに・・・。
幕開きのダンスも終り、芝居に入ったとたん安心したのか何なのか?!
「私達の他に戦士が必要なのですか?」というディアナの問いかけに何を答えたら良いのかわからなくなり、「・・・不貞のやからを処分する為に・・・」と必死こいて答えていたらしい。(本人は何と言ったか覚えていない、他のCASTは舞台上でフリーズしていたらしい)でも、不貞のやからって??


月ちゃんの暴露話 そのC

4場の頭、月ちゃんは真っ暗なステージにセリ上がって来る。
しかも、歌いながら・・・。
ああ・・・なんて恰好いいの・・・なんて自分に酔ったり出来るはずがない!
だって、前場の後半から月ちゃんがスタンバイしている場所は、舞台の下(奈落)という。もちろん真っ暗だし、おまけにここは出ると評判の場所!
しかも、セリ上がりしながらセリフを言い歌い始めるという段取りの為、気合を入れてポーズはつけているものの、耳はダンボよろしくきっかけの音を拾っていたのだ。
セリの昇降音は、かなり大きい為舞台上の音楽はほとんど聞き取れない。
うまくいったら、お慰みという感じだったのだ。


月ちゃんの暴露話 そのD

今回の仕掛けは、戦士の持つ棒(コズミック・サーベルという)が、空中から飛んでくる予定だった。あくまでも予定は未定だ。
リハーサルの時は、あんなにうまくいっていたのに本番は「きりん」のコズミック・サーベルが途中で落下してしまうハプニング。
残すは月ちゃんの持つムーン・スピアの仕掛けのみだ。
「絶対に取ってやる!絶対に落とすもんか!」月ちゃんは、燃えていた。
だってこれ失敗したら、仕掛けの見せ場が無くなっちゃう。
本番は、見事成功!!ほっ・・・。
「月ちゃん、きりんのコズミック・サーベルが落ちたから何が何でも取ったるで〜!って顔してたよ」と後でメンバーから指摘された。ばっ、バレバレやんか〜。

■ はい、トート役の葵かずきです。
「トート」といっても決して某便器メーカーの名前ではないです。この役はかっこいい役でした。よく、中学校なんかにいるちょっとモノゴトをななめに見ているような、そのくせどこか影のある・・・何故かこんなヤツが女の子に人気があったりするのです。トートという役はまさにそんな役でした。日頃、落ち着きのない私とは正反対のヤツです。


セリフ覚えの悪い私はある日、気づきました。
「あれ?いつもより早くセリフ覚えてるやん、私!?」
そりゃそうだろう、トートは無口で「うん」とか「・・・」とかセリフ少ないし長ゼリフないもん・・・。
アクション・・・不器用な私は指導してくれたハルるんさんに多大な迷惑を・・・
ごめんね・・・ディア・ハルるん!


☆ 回れませんでした、ごめんなさい!

劇中で私の演じる「トート」となち演じる「ナナ」の二人は舞台セットの高さ約2mの場所に「待て〜〜っ!」と変身ヒーローモノのお約束通りカッコよく現れて必殺技をかける・・・はずだったがリハーサル時にセットの上に登った私・・・ご存知の方もいらっしゃると思いますが『高所恐怖症』です。私の必殺技は‘スターダストウィンディ’というかっこいい技で両手を頭上でクロスして回り、風を起こす・・・のですがこの高さでしかも幅90cm四方の場所で片足で回る?・・・あかん、へっぴり腰や・・・。開演5分前、舞台袖の鏡に向かって「必殺技回らなくていいVer.」を考えている私。そして、問題のシーン・・・「待て〜〜!」出ました、スターダストウィンディ!回ってません、ゴメンナサイ・・・


☆ 何でそんなにコントロールええノン?!

流星を見ているいい雰囲気のトートとナナ。背後から近づいたきりんが紙ヒコーキをトートの頭に当てる・・・トート「何のうらみがあるんだ?!」とセリフが入り舞台は続いていく。このシーン、もし きりん役のカワハラと私が逆ならいつも紙ヒコーキ飛ばすのをトートの頭からはずしてしまうに違いない・・・そう、私はモノを投げるのが苦手だ。前回の「新鮮組」の舞台でも殺陣でカッコよく扇を飛ばす時、いろんな方向に飛ばして皆を逃げ惑わせた。しかし!カワハラは違うのだ・・・絶対にはずさない。ホンマにうらみあるんか?と思うくらい正確に紙ヒコーキを私の後頭部に直撃させる。例え紙とはいえ紙ヒコーキの先端はイタイ・・・カワハラ、なんでそんなにコントロールええのん?それともホンマにうらみでもあるのか?!


☆ アクション、あかんやん・・・

今回の舞台は変身ヒロイン物!・・・それはさておき憧れのアクションシーンがある。
ディアナことハルるんさんの指導のもと、皆は必死にアクションの練習をした。
3歩あるいたら記憶をなくす猫のような私はやる度にアクションのテを忘れて相手のディア・ハルるんに迷惑をかけまくった・・・。やる気はある、ホンマに!アクションはちっこい時からの憧れだった。やってみたかった・・・でも、やってみたら難しい。
蹴るところで殴る、殴るところで蹴る・・・アホか、あんたは??と自分に問いたくなるくらい覚えられへん。でも、上手くなりたいからこれからも練習するぞ〜〜!

・・・迷惑かけました、ディア・ハルるん・・・頑張るからまた教えて!嫌やって言わないで〜〜〜!!


☆ 忘れたやろ、イヤリング!

「セー★ームーン」的世界を作り出すため、各キャストは自分のキャラにあったアクセサリーなんかを探して実に細かい気配りで舞台を作っている。私も普段の舞台ではあまり縁のないキラキラ星型イヤリングをつけて舞台に立つべく用意していた。「完璧や!」ナルシスト入って、鏡の中の自分の衣装姿にOKを出し本番に臨む。・・・本番が終わる。→片付けて→打ち上げ→打ち上げ終了。・・・はじめて気づく。「うぉ!イヤリングするの忘れてた!!!」・・・遅すぎるやろ・・・


☆ 見つめあう二人・・・抱きしめてええのん?

はじめてトートとあさひが出会うシーン。あさひとトートは惹かれあうように近づいていく・・・溶暗。稽古時、なかなか暗転の指示が出ない。どんどん近づくトートとあさひ。「このまま暗転ならへんかったらあさひ抱きしめてええのん?」・・・不純な事を言うなと怒られそうだけど、じっと見つめあう私とあっちゃん・・・一抹の不安を抱く。本番は早めに溶暗になったから平気だったけどね。


☆ カッコええ・・・ゲッちゃん!!

リハーサル時、あさひと月桂冠の一騎打ちの殺陣。このシーンは本当に二人ともカッコいい。舞台セットの段上をムーン・スピア(注・ゲッちゃんの武器。長い棒状で先端にWの星がデザインされている。)を手にあさひとにらみ合いながら段から飛び降りるゲッちゃん。「かっこええ」と思わずつぶやく約2名。トートとナナはゲッちゃんのもとを脱走したいわば敵役・・・「かっこええ」とハモッてしまった声の主はこいつら。リハーサル時とはいえお互いに顔を見合わせて「あかんやん!」と叱りあう。・・・でも、あのシーンのゲッちゃんホンマにカッコよかったんだ。


☆ 弾丸セレネー!可愛いからええか・・・

セレネー役のさおりんはいつもパワフルだ。そのセレ・さおりんが一際、暴走気味にセリフをしゃべる箇所がある。まさに弾丸のようにセリフを言っているので周りは圧倒される。さおりん曰く「そこのセリフ、ちゃんと言う為にどうしてもリキ入るねん!」・・・セリフの内容よりそのパワフルさに圧倒されてしばらく役を忘れる私。
セレ・さおりんのパワー恐るべし!ま・・・可愛いからええか。さおりん、今度私にセレの衣装着させて!誰にも秘密で見てみたいネン!!(だって、似合う自信ないからさ・・・ブツブツ・・・)


☆ ナナ!隠してもあかんで!!

ナナ役のなちの暴露編に肝心な部分が抜けている。「人間の意識が変化すれば・・・」云々というとても大切なセリフ・・・本番、一瞬自分のセリフがわからなくなったナナ
「に・・・人間が・・・し、消滅すれば・・・」云々とわけのわからない言葉を発して、目では次のセリフのゲッちゃんに助けを求めていたらしい。


☆ せっかく早替りやったのにな・・・

きりん役のカワハラが妹あさひの為に戦士に覚醒するシーン、暗転の瞬間に衣装を替えなくてはならない。きりんの普段着衣装はGパンに白Tシャツ、チェックのシャツを上かけしている。カワハラは実にこういう恰好が似合う。いよっ、男前!!
  この衣装ちょっとした仕掛けがしてあってすべてマックテープでつなげてある為、5〜6秒で下に着ている戦士の衣装に替わる事が出来る。はじめて見た時はメンバーも皆「おお!!」と驚いたくらいだ。本番時、カワハラが早替りするシーン・・・
  いつにもまして早く着替えられたのに、照明が入るのが遅かった・・・悔しいぞ。だってカワハラは照明の入るずーっと前に衣装の引き抜きを終えて舞台上にスタンバイしていたのだ!そして、照明がつきそこへきりんの武器コズミック・サーベルがきりんの手に飛び込んでくるという仕掛け・・・リハーサル時にはうまくいったのに本番時には時間が経ってワイヤーがゆるんでしまったらしくきりんの手に向かって飛ぶ前に落下・・・ううう・・・ものすごく悔しいぞ〜!きっと皆がそう思っているに違いない!!


☆ サンキューフローレンス!

戦士の衣装はこの舞台の衣装担当、フローレンスの手によるもの・・・特に月桂冠様と男役の衣装は全てフローレンスが製作を担当してくれた。キラキラのスパンコールやビーズのついた衣装に戦士のしるしの額のティアラ、全戦士が色分けされた関連性のある少しづつ違うデザインの衣装で揃った姿はまさにコスプレ・・・いえ、戦士の集団でした。ありがとう、フローレンス。
こういった衣装で舞台に立つ日が来ようとは思わなかったな〜・・・。


・・・てわけで楽しかったです。この舞台、段取り多くて大変だったけどすごく楽しかった。でもリハーサルや仕込みに充分時間取れなかったから、私的にはもう一度ちゃんとやりたいかな・・・。


☆☆☆おまけ

舞台本番終了2週間後、殺陣のお稽古再開!

京都円山公園でのイベントで東映の役者さんによる新撰組の寸劇があると聞き込み、観に行く。
雪がちらつきとても寒かったけどいい勉強になった。
帰りにごはんを食べて、ゲッちゃんとコーヒーを飲みにいく。
ゲッちゃんはウマそうにコーヒーを飲んでいた。
実に絵になる・・・。やはりゲッちゃんは司令官だけあって
「違いのわかる人」なんだろう。



■音響 大東真理子の公演レポートです!■


2003年2月23日 午後2時30分
・・・この瞬間のために、莫大な時間が費やされてきました。
芝居のお稽古はもちろん、ダンスのお稽古、歌のお稽古、殺陣のお稽古、アクションのお稽古、大道具つくり、音響づくり、曲づくり、衣装づくり、チラシづくり、小道具づくり、舞台仕掛けの確認、照明の打ち合わせ、マイクの段取り、そして、その合間をぬってみんなでご飯をたべにいったり、その他もろもろいーっぱい。すべてをぎゅうぎゅうにつめた1時間の幕がひらきました。
 緞帳がひらくと、衣装ピカピカの戦士たちが踊っています。でも・・・どうも、噂によると、ほとんどの戦士たちが、ブーツカバーを本番直前までかかってつくっていたようで・・・・それでもみんな本番までに間に合うのだから、すごい。これぞ戦士たち。

舞台前半。ルナシーズ・エリート司令官月桂冠様は、脱走したトート・ナナを抹殺する指令をセレネー・ディアナにだす。しぶしぶ二人は「ルナシーズ・テレポーテーション」と叫びその場から消えるのだが・・張り切りすぎたディアナさん、腕の腕章が飛んでいってしまった。テレポーテーションのあとは暗転のはずなのだが・・暗転になるやいなや、探し出す二人。あまりにはやくに動きだしたために、誰もが(あ、あれは探している・・)とわかってしまった。でも・・・舞台に忘れ物をしないことは、大切なことです。えらいです、二人とも。

 さて、トート・ナナのもとについた二人。高い場所から階段をとことこと降りてくるセレネー。それにつづいてディアナさん・・あれ?・・・・・・どうも高いところは苦手のようで、ワンテンポ遅れたようです。いやでもそんなのぜんぜんわからなかったくらい、平気そうな顔されてましたよ。ディアナさん(^^)

 そんなトートとナナのもとに、今度はきりんとあさひという姉妹(きょうだい)があらわれる。トートがあさひをみた瞬間、どこかみたことがある、何かを思い出して「きみは・・・あさひ?」というシーンでいきなり後ろで「ゴォォォォォ-」実は舞台真中のセリが、次のシーンの月桂冠をむかえるために、音をごぉごぉたてて、動いていたのです。前列からだと何もみえないのですが、一番後ろの音響席からだと、舞台の上が穴明き状態丸見え。みんな、落ちないでね・・・この音に関しては、もう一つ裏話が。実はリハーサル後、月桂冠役の桐生さんが何とも深刻な顔をして音響席に近づいてきた。
こういう顔の時は、本当に深刻なのです。

「セリあがっている間、音楽が聞こえない・・・なるべくおっきく出して」

実はセリ上がり中、月桂冠はソロで歌わなければならなかったのです。
月桂冠がみえてくると同時に徐々に音を大きくしていこう、と考えていたまりでしたが、それどころではない・・・らじゃあ。本番は頭からおっきいインパクトありありバージョンでオペしました。
 舞台も中盤。各キャストがそれぞれの想いを歌で表します。この練習は・・・本当に苦労した。まさか舞台で7人がまちまちで歌うとは・・・それもヒロインあさひはブランコにのってえっらい高い位置で歌います。これも暗転の間に降りてきたブランコにのってまた上まであがるのですが・・・どうもあわてて乗ったようで・・・揺れてる。えらく揺れている。落ちたら下には月桂冠が・・・いや、なにより無事でよかったです。

 ラストが近づいてきたときです。「見よ、これがブラックホールだ!」と月桂冠が言って後ろ全面がにブラックホールが映し出されました。が・・・照明さんに「渦みたいなイメージ」「赤のイメージ」と伝えていたのか、よくみると「なると」にみえるのです。「なると?!」・・いえいえ、違います、ブラックホールです。
ちなみに、今回のチラシにも赤いブラックホールが存在しています。「えらい小さい太陽やなあ・・」とそれをみた照明さんにつっこまれ・・・・いえ、これはブラックホールです・・・と懸命に説明するも、「あのさあ、ブラックホールって、黒いからブラックホールっていうんやで」と一言でかわされてしまいました・・・・

 今回は変身の早変わりもみものです。7-8秒で見事に、着替え終了ですが・・・きりんさんの変身のあと、なかなか照明がつかない。ずっと音でひっぱってはいるのもの・・・どうなっているんだろう・・・不安になってきた瞬間ライトがつきました。そして、きりんの持つムーンスピア(棒)がきりんの手元にかっこよく飛んでくる、はずだったのですが・・・
「ポト」
落ちてしまいました。あじゃじゃ、リハーサルではうまくいったのに・・・でもきりんはめげず、まるで棒が降ってきたかのようにかっこよく拾い上げ(折れていたようですが)演技を続けたのでした。えらいぞ、きりんさん。
このあと月桂冠さんもおなじく棒が降りてくるシーンがあるのですが、これを見ていた月桂冠さん、私の棒は絶対にとりにがすまいとえらい剣幕で構えておられ、見事キャッチ。さすがは月桂冠さん。

 ・・他にも山ほどありますが、どうも書ききれそうにありません。

それにしても、今回の音響は大変すぎて、とうとう「物差し」さんが登場する始末。
これ、指が足りないときに使うんです。ほら、こうやって、みんな一緒に移動式のスイッチあげたり下げたり出来るでしょ、って音声さんに自慢してたら、横で音声さん、ボタン一つで自動でたくさんのスイッチがパッと移動する機械でやっておられて・・・最近の機械は、ホントに性能がよくてぇ・・・私は、私は、・・・めげずにアナログ人間でいくんだぃ!
音響まりでした。


どうも、きりん役のカワハラです。

いやはや、たった一回の公演なのに、なぜに「着て」「脱いで」「着て」「脱いで」をこんなに繰り返えさにゃあならんのだっ(ちゃぶ台ガッシャーン)笑 。

暗転したら素になって脱皮している自分に笑えてくるし。

でもナナとトートが引き抜きしてくれたし、裏方さんが着替えを手伝ってくれたので助かりました。本当にありがとでした(^-^)



そしてジイの手作りのサーベル!これが、折れかけ寸前で気になったけど、なんとか素で驚きつつ芝居で演じておりました、ただ本番中あさひに『半分折れてるから気を付けてね〜』と伝えようとしたが彼女も真剣(そりゃそうだ笑)気にはしていたけど、どうやら彼女は気付かず公演を終えたようだ(幸せな娘だ)とにかく今回の公演は度胸がつきました、本番は何があるかわからない…あぁそうさ、台詞忘れて適当な事言ったさー、でもそれは場の雰囲気で勝手に出てきたさ、このアドリブ下手の私がよ?奇跡や…でもおかげで自信ついたし良い経験をいっぱいもらえた舞台でした!また広ーい所で私の姿をお披露目できるまで、もっと修業積んできまーす\(^O^)