「Moon」稽古場日記@12月1日

● 今回のFAのステージは、「目指せ!美少女?!戦士!!」

必殺技をひっさげて、負けるなセーラームーン状態の脚本が上がってきた。

顔合わせの今日の稽古場は、はっきりいって異様な雰囲気だ。

公演参加メンバーに脚本・演出の中野から作品の説明と演出意図が伝えられる。

中野
「みんな、子供の頃に一度はこういったモノに憧れたでしょ?思う存分楽しんでやって下さい!」(非常ににこやかかつ高いテンション)




集まったメンバーは、一様に様子を窺っている感じ。

そりゃあ、そうだろう・・・。

何でも屋のFAだって、変身モノのミュージカルなんて初の試みだ。

そりゃ、今年は「幕末モノ」やったし「保健所の犬」だってやったよ。

でも・・・変身モノはねぇ・・・。



今回の参加メンバーは、FAメンバーに加えて前作から引き続き

「本田司」嬢・「岩本さおり」嬢・「大名美智子」嬢。

今日は、欠席でしたが「河原聖子」嬢・「巴 遥」嬢。

このお二人は、FA作品初参加です。



さっそく初回の本読みとなったのですが、演出がバランスをみたいということでキャストは仮設定のまま読んでみます。

ところが、台本の一頁目を読み始めたところで、さっそく読みが止まってしまいます。

・・・だって・・・「いきなり必殺技」なんだもん!

「必殺技」ってことは、「必殺技」ってことは・・・叫ぶのよお〜!!

「○#▲☆*●×☆〜!!」ってさあ。

読みのショッパナでこれがくるのは、役者がまだ入り込めてない分けっこう恥ずかしいのだ。

そうだった・・・変身モノってことは、お約束の「これっ」が絶対入るんだよねえ〜。

みんな!照れてる場合じゃないっ!!

これを克服しないと本編には永遠に入れないのだ。

なんだかんだと冷や汗と赤面に見舞われながらの初回読みは幕を閉じたのであります。

みんな、次回の稽古までには、覚悟を決めて頑張りましょう!

そんな心配は微塵も感じさせない「さおり」嬢を横目に見ながら「早く立ちに入りましょうよ〜」と血圧が上がりっぱなしの桐生くんでありました。