2003.10.07 担当:徳永
今日の稽古場は京阪淀駅から徒歩10分の住宅地の中にある。初めて使う稽古場だ。

どんなところかなあ、わくわく。

駅前の商店街は、安い〜美味しそう〜食べた〜いと思わせてくれるお店が何軒も。

誘惑を断ち切り、商店街出口付近にある本屋で梦月さんと合流。

住宅地の中だからわかりにくいよと聞いていたので、地図を片手に慎重に稽古場を目指す。

特に迷うことなく到着。えらい、私たち。

だが、借りたカギが鍵穴に合わない。あれ?この扉じゃないの?あれっ、入口どこ?とヘンなところで迷う。

ようやく正解の扉と対面、中に入る。

スイッチを探り当て、明るくなった電気のもとで初めて見る稽古場に

「うわあ広〜い!」「天井高〜い!」「大きな鏡〜。いいなあー」

と感動の声をあげる私たち。

んが同時に「………?なんだ……?」妙な感覚にとらわれる。

とりあえずそれを無視して稽古着に着替えてストレッチ。その間に葵さんが到着。

みんなのスケジュールが合わなかったので今夜はこれで全員だ。ストレッチ、発声を行う。

……どうも落ち着かない。

稽古場の隅に行こうとすると足がすくむ。別の方向の隅に行こうとしても止まる。空気が…。

高い天井のとある一点。カーペットや暖房器具の置いてある棚。

入口近くの怪談、いや階段。気配が…。視線が…。

体温が下がってく。寒い。頭のてっぺんが痛い。髪の毛が静電気でふわりと上がっていくような感覚。

「この感じはもしや………(-_-;)。いやいやそんなハズは…。だ、だってもう夏じゃないし」

と必死で自分に言い聞かせる。けど、これは初めての稽古場だからっていう緊張感じゃない!

うーわー、なんかいるよ、ここ。絶対なんかいるー。なんなの、この稽古場ー!(*0*;)

目に見えない恐怖と戦いながらの稽古は午後9時半で終了。

あー辛かった。セリフが多い辛さを一瞬忘れた今日の稽古だった。片付けを終えて、稽古場を出る。

外の空気は10月の京都の夜らしくひんやりとしているが、明らかに稽古場とは違う!

あー空気がうまい…。肩も軽い…。

打ち合せの為、レストランに移動。そこで、あの稽古場にはいろいろ恐怖のエピソードがあることを葵さんから聞く。

さらに梦月さんも「実は私もなんか変な感じがしてたんです」と告白。

やっぱりね〜。さすが50年近く使われている伝統の稽古場だ。

家に帰っても恐怖のため眠れず、テレビで深夜2時半まで阪神巨人戦を鑑賞。

星野と原の抱擁シーンで感動して泣き、さらに4時半まで半分寝ながら映画鑑賞。

6時ごろやっと寝る。7時半起床。

ちきしょー、淀の稽古場。覚えてやがれ。

貴重な睡眠時間を奪われた私の怒りはすごいぞー!どっからでもかかってきやがれ〜

とへろへろになりつつ思っている。

稽古場での恐怖体験。これからも体験しそうなのでなんとかせにゃー。

けど、これ書いてる今も両肩重いのなんでだろ〜♪