稽古場日記 幕合い編 山南のひとりごと その3  


本番終了日に居酒屋で打上げをした。

ものすごい盛り上がり方で、うーんこれが打上げよねえとしみじみするぐらいみんなハイだった。

が、しかし。今回のメンバーには酒飲みが多い。打上げが1回では物足りないらしい。

「もう1回やりましょうよお」という声が、誰からともなくあがったのは当然だった。

そんなわけで、反省会の日に打上げがもう一度行われることになった。

反省会は某日大阪市内の稽古場で行われ、チケットの清算やら当日経費の清算、

皆様からいただいたアンケートを読んだり、役者及びスタッフの今回の公演についての意見交換

などマジメに行われた。そして午後5時、稽古場を撤収、ウシナベ屋さんに移動。

ウシナベ。この料理、みなさんご存知だろうか。京都にはないらしい。

大阪在住のメンバーは全員が知っていたのに、京都メンバーにはコトバすら通じなかった。

中華鍋に、野菜、肉を豪快に放り込む。特製タレ(しょうゆ、塩ダレの2種類アリ)をかける。

強火で炒める。タレと湯気で野菜がしんなりして、肉に火が通ったら食う。要は野菜炒めだ。

しかしこれがうまい。ビールに合う。白いご飯に合う。

お店の計らいで、しょうゆダレと塩ダレの2つの鍋を用意していただけることになった。

店長さんも店員さんも愛想がよくて対応も良い。

だが、最初はテーブル席に通されたのに、すぐに全員2階の座敷に移された。

やっぱりうるさそうに見えたんだろうな…。

その通り、とてもとても騒々しい宴会になったことはいうまでもなく、

特に制作のゆかりちゃんはパワー全開で、店のお姉さんにまでからんでいた。

その様子はとても筆舌に尽くせるものではない。

参加者全員が野獣のように肉を貪り食い、浴びるようにアルコールを飲み干す様は、

とても伝えきれないのでここでは割愛させていただく。

というより残り少ないさくらさくらカンパニーの名誉のために伏せておく。

店を出た後、全員、お腹ははちきれそうになっているのに、とてもスッキリした顔を

していたのが印象的だった。

2回目の宴会でようやく公演終了を実感したのかもしれない。

みんな、本当にお疲れさまでした…m(_ _)m。