稽古場日記 幕合い編 山南のひとりごと その2
先日、光縁寺に行ってきた。もちろんお礼参りだ。
ひとりでひっそり行こうと思っていたのに、我が家の同居人がついてくるという。
まあいいやと思っていたら、「龍馬」とでっかくプリントされたTシャツを着ている。
「そのシャツ、止めてくれる?」「なんで?ええやん別に」
「よくないよ、絶対止めて(--#)」「ほんなら別の服、取ってきてくれや」
「服ぐらい自分で取ってきたら!!」「なんやとお!」と一触即発状態になった。
新選組と真っ向から対立していた勤皇派。この対立あってこその幕末だ。
確かに、私も龍馬は好きだ。学生時代、カバンに龍馬のキーホルダーをずっとつけていた。
京都円山公園の龍馬像も見に行った。寺田屋も霊山護国神社も行った。
遠く長崎の龍馬像も見に行ったし、亀山社中も行ったし、長崎の寺町なんか何回行ったことか。
龍馬の生誕&没日の11月15日から取って、1115を銀行の暗証番号にしたこともあった。
でもね。今、私は勤皇派じゃないのよ、雰囲気読めよバカ!!とは言わなかったけれど、
とにもかくにも別の服に着替えさせ、京都に向かって二人で出発した。
光縁寺に行くのはこれで3度目だが、行く時はいつもすごくいい天気で暑い。
京都は大阪より寒いだろうとちょっと厚着をしていくのに、いつも厚着が無駄になる。
今日もビシーッと日差しが暑い。とても12月中旬の日差しではない。ああ暖冬だなあ。
光縁寺に到着。お線香を供えて公演の無事終了を報告。
「来年2月にまた貴方を演じることになったので、その時にはもう少しまともな芝居が
できるように努力します」とうっかり墓前で言ってしまったので次もがんばろーと思う。
来年から大河ドラマが始まるせいか、新選組お土産店&お土産グッズが増えている。
新選組ツアーなるものもあるようだ。
壬生寺では、隊士の格好をした、なりきりお兄さんが「時間までに戻って参れ!」と
ツアー参加者に自由行動について雄雄しく告げていた。
大河ドラマでは山南さんの役は、堺雅人さんがやることになっている。
なかなかハマってるような気がする。私のイメージと近いよ、NH●(^^)。
でも見たいけど見たくないような…。多分、いや絶対見るけど…(-_-;)。
その後、前回、前々回、光縁寺を訪れた際も寄った、壬生寺の近所のきんつば屋さんで
またしても買い食い。美味し美味し。(※稽古場日記2003.10.11に関連文あります)
午後から大阪市内で打合せが控えていたので、光縁寺と壬生寺ときんつば屋さん、
そしてお土産屋さんをちょっとのぞいただけで帰ることにした。
四条大宮の駅の近くで、最近できたと思われる新選組グッズのお土産屋さんを発見。
そこで、大変美しいデザインの扇子を衝動買いしてしまった。
扇子を開くと上部がグラデーションブルーで、扇子全体には桜の花びらが散っている。
新選組のグッズにはたいてい[誠]という文字が入っているのだが、その扇子には代わりに
[壬生]という文字が入っていて、それが新鮮な感じで気に入ったこともあった。
今、その扇子はベッドサイドに置いてあり、寝る前に広げてはご満悦な毎日を過ごしている。