稽古場日記 幕合い編 山南のひとりごと その1  


怒涛の本番が終わった。

本番の次の日、無情にも仕事だった。しかも定時の9時出社。

さぞかし、起きるのも辛かろうと思っていたが、意外にもフツーの体調(・_・)。

途中でめまいを起こして倒れたりすることもなくフツーに出社し、職場でいつものように

メールチェックをする。ほうほう、●×社の納品、終わったんだ。

仕事の知識も抜けていない。

先週末にやり残していた仕事も、ちゃんとどこまでやっていたか覚えている。

ほんとに、ほんとうにあの3日間は別世界だったんだなあ。

昨日打上げもしたし、何もかも終わっているのにこの気持ちはなんだろう…。

明日火曜日だけど、ほんとに稽古ないのかな…と不安になる。

台本チェックしなくていいの?ほんとに読まなくていいの?と焦る。

肉体的には疲れていないけど、この気持ちはなんなんだろう。

ああ、わかった。

会社に人生捧げて過ごしてきたオヤジが定年退職して、定年の後いきなり自由時間が増えて、

何していいかわかんなくなってボーッとする、「燃えつき症候群」だ。

そうか、燃えつきたのか、私。………その割には、あんましすっきりしてないんだけど……。

などともんもんとしているうちに終業時間になったので、会社帰りにスポーツクラブに寄る。

何をしよう…。筋トレ、ウォーキング、バイクマシン、水泳。

なんだかなあ、疲れてないつもりだったけど、どれもやる気にならないぞー。

ということで、サウナに入って汗を出してフロに入って帰って来た。

週の前半は、こんなふうにぼーっとしているうちにあっという間に過ぎていった。

やっぱ燃えつきてんじゃん、今、私ってば炭なんだ、と自嘲な感じで過ぎていった。

ほかのみんなはどうしてるのかなー。