「DOGS」お稽古場日記 〜Part2〜



みなさま、お元気ですか?毎日、寒いですね。

FAは、この寒さにも負けず「DOGS」のお稽古に明け暮れております。

さあ、今回もお稽古場でのネタばらしお楽しみ下さい。



その1.あなたってホント動物役者・・・

今回の作品は「犬」しか出演しない。

という事は、いくら達者な(?)役者陣も当然、普段は人間しか演じた事はないので稽古の中では、犬になる事に四苦八苦。

それなのに、どんどん「犬化」している奴が約1名。

よしてくださいよ〜名前を呼ぶと「アウッ?」と犬で返事するのはー。

勘弁してくださいよ〜稽古場中を片足上げてマーキングして回るのはー!

芝居の中で、他の犬をからかってイジメるシーンの何と自然な事・・・。

そういえば、以前彼女は「ペンギン」役をかくも自然にこなしていた。

しかも「オバハンのペンギン」を・・・。

演出曰く、「この子は、普段から人間よりも限りなく動物に近いからねぇ」

そうですね、あなたは日常の行動から本当に本能のまま生きてますもんね。

あなたの事ですよ!シベリアンハスキーさん!!



その2.作曲秘話

今回の作品はミュージカルだ。

という事は、ミュージカルナンバーが必要だ。

FAの座付き作家でもある中野は、脚本・演出だけでなく今回は、作曲も手掛けている。

その為、彼女の年末年始はサバイバルだったらしい…。

だって…ミュージカルナンバー15曲もあるんですもん。

FAでこれだけのナンバーの入ったミュージカルなんて過去に存在しましたっけ?

年末の劇団事務所は、大掃除もどこ吹く風…。

机の上には、キーボードが居座り…足元には、機材が所狭しと置かれ、部屋中に散乱した譜面の山…。

そして、その中で音作りと共に寝起きする「中野」が埋もれていた…。

こうして、FAの座付き作家の新年は明けていくのであったとさ…。



その3.ナベ奉行におまかせ!



それは、とある稽古終了後の夜。

公演参加メンバーの有志でナベをする事になった。

買出しも済ませ、会場の事務所に移動するとそこには、かいがいしく段取りをする犬達の姿が…。

「ナベの出汁には、昆布と醤油と味醂にお砂糖…え〜っ、昆布ないのぉー!!

 しゃーない、鶏肉で行くか…」

土鍋の前に陣取って、モクモクとアクを取るプードルの姿が…。

そして、グラスが空になると

「なに飲むのん?ビール?チュウハイ?日本酒か?あぁ、あんたは立たんで ええねん!座って飲んどき!」

と場を仕切るポメラニアンの艶姿…。

あぁ、さすがメス犬のたくましさ…。

二匹を前にモクモクと飲み食いをするオス犬でありました。



その4.美の勝者はどっち?

作品の中で勝気なメス犬プードルと派手なオカマ犬が張り合っている。

がっ、この張り合いは作品の中だけではなかったらしい。

稽古場での二匹は、芝居中・ダンスの振付すべてに競っているらしい。

なにをって?「美しさ」「色っぽさ」をである。

オカマ犬がヒップを振り振りしなを作って稽古場を歩くと、すかさず

プードルがボン・キュ・ボーンのマリリンモンローばりのポーズを決める。

美しさを競う姿は、日々エスカレートするいっぽう。

それを横目で見ている他の犬たちは、「どっちも妖艶なんて無縁やのに、演出もムチャ言わはるな〜」とため息まじり。

さて、ステージで美の勝者?!となるのは、どっちだ?



その5.がんばれ!ポメ姉さん!

前述の仕切り具合の通り、ポメは最近みんなから「ポメ姉さん」と呼ばれている。あくまでも、ヤクザ映画風に…。(おっと、ばらしちまったい)

そのポメ姉さんにも苦手はあるらしく、今回作品中で歌う「ラップ」なるものに振り回されているご様子。

「●△×☆〜*◎¥●ウゥ…ウワァー!!」と今日も吠えまくっていた。

このナンバーは、ポメ姉さんの持ち歌で他の犬たちは、それに合わせてリズムを刻む。

踊るというほどではないが、ラップが狂えば皆の動きがもちろん止まってしまうのだ。

それをリードするポメ姉さんの責任は重大だ!

「●△×☆〜*◎¥●ウゥ…ウワァー!!」「あかん!あかん!!」

と今日も吠える。

頑張れ!ポメ姉さん!





てなわけで、お稽古は中盤を向かえている…はずなのだが、いつも通り順調に遅れております。あと、ひと月だあ。頑張れ、DOGS!!