新鮮組 稽古場日記

〜〜 本番編 〜〜


終了!!しました。がんばりました!!青春しました・・・笑いました、泣きました!!
皆様、ご無沙汰してしまいました。稽古場日記・・・のはずがいつものパターンですが本番終わっちゃいました日記になってしまいました。・・・すみません(^^;)
今回の舞台、素晴らしいスタッフさんに恵まれ、お客様に恵まれ出演者、関係者ともに皆が一つになれたすばらしい経験になりました。舞台は決して一人で作るものじゃなく皆で作るもの・・・人は一人ではなく、皆で支えあって生きているのだという事・・・大げさなようですがこの舞台を通して経験できた事を心から幸せに思う今日この頃です!!本番は4ステージ・・・ハプニングもあればアドリブも毎回違う、まるでグリコのおまけをあける時のスリルにも似た舞台でした。(どんな舞台や・・・)
坂本のブーツ!


  坂本龍馬といえば、ハカマ姿にブーツを履いている写真が定番ですがこの舞台でも何度か龍馬がブーツを履くシーンがある。龍馬役のかずきさん(葵)が衣装合せに持ってきた龍馬用ブーツは紳士物サイズ26センチ・・・でかい!
かずきさんの足って26センチなのか?んなわけないだろ・・・といぶかしがる皆の視線を感じたかずきさん「・・・ち、ちがうって。私の足のサイズは24センチやって!でも足袋の上に急いでブ−ツ履こう!と思ったら大きくないと入らないネン!」・・・要するにかずきさんが言いたかったのは、舞台の暗転時に急いでブーツを脱ぎはきするのは大変で間に合わないのに加えて、日本物なので足袋を履いているから足がすぐにブーツに入らなくてとても苦労したらしい。
・・・確かに他の皆は雪駄だから履きやすそうだった。しかし、雪駄組に言わせるとすぐ脱げそうになるし龍馬以外の男役は皆、雪駄なので自分の履物を探すのが大変だったらしい。何にしろ、大変やったね・・・皆。



沖田君の受難!


本作品中、坂本龍馬はバイセクシャルで沖田にせまる。リハーサルでいつものように沖田を抱きしめ「チュ〜しようぜよ、総司!」とせまる坂本、嫌がる沖田・・・あっちゃん(本田)。いつもより坂本が嫌いだったらしくスゴイ柔軟度で背中をそらせていた。・・・ゴンッ!!・・・足元をとられたあっちゃんは後ろにあったセットの楕円形平台に後頭部強打!「大丈夫?」・・・心配する皆を尻目に「すごい、ちょうどアタマを打つ場所にセットがあるなんて・・・ジャストサイズ!」と変な感心をしていた。まぁ・・・沖田総司ってそんな人だったのかも・・・。
たしかにあっちゃんは沖田役をやり始めてから常に木刀を持ち、皆の側で楽しげに笑っていた。ああ・・・キミは絵に描いたような沖田総司!・・・と思っていたら稽古の後半から脚本にないジョークまで言うようになってきた。たしか我々が今まで知っていたあっちゃんはちゃんと脚本を解釈して真面目に役に没頭するタイプだったはず・・・沖田が乗り移ったのか?近藤局長(辻田)、土方副長(松本)に教育されてアドリブ役者に変革したのか・・・定かでは・・・ない。



土方さんってかっこいいんとちゃうのん?


 松くん(松本)の土方副長は実に渋くてかっこいい。いや、本番はかっこよかった。殺陣もキマッていた。着物姿もバッチリだ。・・・しかしな・・・皆の脳裏に焼きついたメイクリハーサル時の松くんは・・・あぁ、言ってもいい?怒らんといてよ、松くん・・・皆、言うてしまうでっ!眉毛はペンシルで海苔のように描き顔に塗ったドウランは茶色と肌色がムラムラになって・・・まるでサーファーの兄ちゃんが日焼けして皮がめくれてきた顔になってる。それって・・・土方さんやない・・・あかん。やりなおし、リセット、消し消し・・・そして松くんはがんばった。本番の松くんはチョーかっこよかった。ちゃんと土方さんになっていた。
よかった、よかった・・・しかし、ワシらは忘れない・・・あの日の松くんを・・・ふっ。



女将さんとお龍はベストパートナー!


 今回の舞台、男役は殺陣に踊りにと忙しいが、全く違う意味で大変なのが女役3人衆!特に寺田屋のお登勢のなち(大名)とお龍のさおりん(岩本)の二人は日本物カツラをかぶり、着物も時代衣装にのっとった着付けと帯の締め方でないといけない。二人は共にこの難解な着物の着付けに挑んだ。特に帯は「角だし」と言って時代劇なんかよく見る人はわかるかと思いますが・・・独特の結び方なのです。さおりん「なち、ほな・・・帯締めるで!ふンッ〜〜!!!」と上品に着物を着てる姿からは想像できない恰好で足を踏ん張り、女将サンの帯を締める姿がだんだんサマになってきている。女将さんも同様に「さおりん、帯締めるで!」と気合入リまくってお龍の着物を着付けている。すごいよ・・・キミ達。
カツラ重いだろうし、着物は身動き取れへんし・・・本番終了後、首や肩にシップ薬ハリまくっていたというウワサもうなずけるな〜〜!おつかれさんどした。



桂さん、本当に鼻血出しちゃいましたね?


 しのぶさん(桐生)演じる桂小五郎は本作品中では大変シャイな役柄である。一目惚れの相手、お琴チャンを見て鼻血出したりします。リハーサル中、しのぶさんが桂が鼻血出す所じゃないのにティッシュを鼻に詰めている???このシーンじゃないはずなのに・・・まちがってるんかな?するとしのぶサンは言った・・・「すんません、元気で頑張ろうと思ったので朝から栄養ドリンク飲んできました。そしたら、効きすぎたみたいで・・・鼻血が止まらないんです。」
恐るべし!桂小五郎・・・栄養ドリンクを飲んで挑んでいたのか・・・しかし、鼻に
ティッシュを詰めた桂くんはちょっと笑えた・・・クスッ!あ、ゴメン・・・お許しください、お代官様・・・。



・・・てなわけでして、しばらくはこんな報告を続けて行くことになりますが・・・観に来てないお客様、決して誤解しないでくださいね。

ホント、いい舞台だったんですから!!ねェ・・・皆さん(不安・・・)

以下・・・次号に続きます・・・いいのか?!