「新鮮組!」稽古場日記〜その参〜

ふっふっふっ・・・もう 〜その参〜 まで来たぞ。




皆さん、コンニチワ!「新鮮組稽古場日記(第3回)」です。今回はいつもよりペースが速いでしょう?・・・シュラ場になるまでに書きためておくんだも〜ん!だって、公演が近づくと皆、目が血走って・・・稽古場日記のネタくれなくなるのですよ。だからッ!今のうちに・・・行きまぁ〜す、稽古場日記!!



沖田君はマトリックス?!




この舞台では殺陣が多く入る為、出演者(特に男役)は殺陣の稽古に命を

かけている。先日の稽古で立合っていた沖田総司やくのあっちゃん(本田司)と桂小五郎役のしのぶサン(桐生忍)、すげーかっこいい。上手い・・・サマになってる。・・・のだが、この日の練習では殺陣のテのラストはあっちゃんは抜き胴というワザで斬られるはずなのに、そこは沖田総司・・・絶対に斬られたくないらしく必ず避ける!キアヌ・リーブス主演の映画「マトリックス」の銃撃シーンのように身体を奇様に曲げて桂君の抜き胴を避けつづける。「早く死なんか〜!!」としのぶサンが木刀であっちゃんをゴリゴリ切り刻む。

「だって、逃げたくなるんですよ!」・・・逃げるスキを与えた桂が悪いのか?

すばやくキッサキをかわす沖田君がすごいのか?一体どっちだと思います?



先生ッ!がんばります!!




先日、殺陣の先生と打ち合わせがあった。先生は東映時代劇の現役俳優さんで「少女革命ウテナ」公演の時にもお世話になった・・・というか、あまりに皆が鈍いのでさんざん、ご迷惑をかけた大恩ある先生なのです。今回は時代劇ということで参考に見まくった時代劇のビデオ・・・メインの殺陣に必ず出演しておられるので・・・こんなスゴイ先生に教えていただくんや・・・と改めて、恐縮する次第。いつ頃から殺陣のテをつけるか?という話になり「あんまりはやくからテ(殺陣の振付)をつけると、新鮮味がなくなって危機感を感じさせる殺陣にならないからね・・・。」ごもっとも・・・ではありますが、それは先生のように出来る方ばかりの場合・・・我々の場合は死人が出ないように練習せんと。「基本練習をしっかりやって下さい。殺陣は本当に危険なので気を抜くと絶対怪我しますよ!」・・・はいっ!!命がけでがんばります!!



晋作は長州、土方は日野へ・・・見送る桂(泣)




土曜日の合同稽古が終り、高杉晋作役のやぶちゃんと土方歳三役のまつサンはそれぞれの役作りとお墓参りの為に長州(山口県)と日野(東京都日野市)へ向かう。自分の役と皆、真剣に向かい合っている。稽古が始まってからまだ日も浅いのに出演者はじめ公演関係者の気合の入れようは脱帽モノです。長州へ向かう高杉役のやぶちゃんを見送る桂役のしのぶサンは本当に山口県出身なので「私も・・・家にかえりたくなってきたな〜」としみじみ・・・。それも高杉晋作や桂小五郎が学んだ「松下村塾」のすぐそばに実家があるのだそうです。密かに土方フリークのかずきサンは「まつサンについて日野へ行く〜〜〜!」とダダをこねていたが、7月のユニット公演が近づいているので

「稽古があります!!」と怒られて泣く泣くあきらめたようだ。・・・それぞれの旅日記はTOPさんHPでいずれ、お伝えされる事と思います。ユニット公演がすんだら「土佐」まで行ってくるぞ!と龍馬役のかずきサンが宣言していた・・・。きっと、その頃は忙しくなってるぞ〜〜!



フリーディスカッション




先日の合同稽古では、月末からの立ち稽古にそなえて本読みと作品についてのフリーディスカッションがありました。各々が自分の役についてかなり勉強を始めているようで共通して「夢に向かって生きた人たちの熱い思いを伝えたい!」と語っていました。・・・といってもこの舞台コメディなので、全く史実どおりには進みません。すごくバカバカしい物語ではあるのですが、時代を変えた人たちの生きザマは真剣そのもの!に描いてあります。「幕末という時代はほんのちょっと昔にあった現実の出来事だけど、その時代を本当に見た人は誰もいないから今の私達の価値観で理解できない事や想像のつかないこともある。でも、確かに生きた!という実感をそれぞれの人物に負けないような熱い思いをもって演じてほしいです。」と演出家・・・。登場人物は幕末の有名な人物ばかりだけど史実では敵味方2つに別れている。私達も今回は合同公演で2つの違う集団だけれどこの公演が終わる頃には完全に一つに

なっていい舞台を作りたいです。がんばろーね、TOPのみんな!!



一体どんな話?と思ってます?!




・・・以上のように書いて参りましたが、皆様この舞台どんなオハナシだと思われますか?時代劇です、泣かせます、本格的殺陣の入ったド迫力作品です。

・・・でも、一つだけ決して忘れないで下さい!この舞台は・・・コメディです!史実の有名人が登場しますが決して偉大な事はしません。でも!一生懸命生きているんです。それぞれの夢に向かって突っ走ります。

・・・それ以上は秘密です。これからの稽古場日記を読み続けていただければだんだん、見えてくるとは思いますが。幕末ファンの皆さん!ボウトクだ〜 と怒らないで下さいね。彼らが生きたアツイ生き様を決して軽んじてはいません。TOPさんにもFAにも幕末ファンは多くて、みんな燃えに燃えております。ご期待下さいませ!



・・・というわけで、メンバー全員すごいチームワーク!とパワーでがんばっています。もうすぐ立ち稽古と先生による殺陣の稽古が始まります。7月になるとダンスの振付も始まります。ど根性でがんばりますので、よろしくお願い致します。お稽古の様子は次号のお稽古場日記にて・・・以下、続きを待て!!



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