VAMPIRE〜夢のまた夢〜  vol・1

お稽古場日記 開始!!


皆様、お元気ですか?FANTASY ADVENTUREです。私たちは今、8月18,19日神戸アートビレッジセンターでの公演VAMPIRE(ヴァンパイア)〜夢のまた夢〜のお稽古に入りました。この公演は今年にはいってからはじめての本公演で、劇団としてもとっても「パワー全開」の作品になりそうです。もう既に脚本改定が行われより良い作品を目指して関係メンバー全員一丸となっております。私たちFAの公演としては「1999年の夏休み」「少女革命ウテナ」・・・と原作路線をとっていた近年の作品で勉強させていただいた「集大成」として久しぶりの完全オリジナル作品「VAMPIRE」を公演する事を決定し、演劇の枠には捕われない新しいスタイルの舞台を生み出すべく現在試行錯誤しております。「ヴァンパイア」・・・?先日某演劇関係者との電話で「ヴァンパイアって吸血鬼が血を吸いまくる話?葵かずきさんが美人の血を吸いまくる話ですか?」と聞かれました。・・・確かにヴァンパイアは出てきますがそれだけじゃありません。テーマは「ヴァンパイア」に姿を借りたもっと深いものですゾ!「1999−」や「ウテナ」ではじめてFAと出会っていただいた多くの皆様にも必ず喜んで、ハマって頂ける(?)作品でございます。ぜひぜひ、8月はFAの「ヴァンパイア」を観に神戸までお越しくださいね!!

それでは!お稽古開始と同時に始まりました珍事件、爆笑小ネタ等々・・・どんどん暴露してまいります。今回のこのお稽古場日記、自分の事は棚にあげて隠してもいい、人の事はどんどん告白してください!とメンバー全員に告知し週に一度のネタ収集日を設けまして(まるで目安箱みたい・・・)ネタを集めております。するとお稽古は先日始まったばかりだというのに、もう既にネタは山のように集まり・・・少しの悲哀を感じつつもきっぱりと無視して暴露してまいります。

今週のその1〜「去年の今ごろは?」

先日「ヴァンパイア」公演の脚本が手渡され、メンバーの一人がふと「去年の今ごろは何をしてましたっけ?」といいだした。・・・去年の今ごろ?・・・といえば、丁度4月30日に横浜「大倉山記念館」で「1999年の夏休み」をダイジェストでやらせていただき、「1999−」友の会ならびに「エンジェルハウス」関係の皆様に大変お世話になった事、そしてその本番と前後に起こったハプニングを思い出しました。横浜に行く事が決定し、「1999−」ダイジェストの稽古があった3月はとても寒くてセーターを着ていたのに本番の横浜では汗を書くほど熱かった事、衣装の半パンがきつくなりそうでダイエット命令が出た事、当日「和彦」役の葵かずきの声が出なくなってメンバー全員青ざめた事・・・

本当にいろいろありました。(えー・・・詳しくはHP「FA in 横浜」コーナー参照!)

・・・その後横浜から帰ってきて次回公演はどうするかという話で「少女革命ウテナ」はどうか?という意見が出まして「??どうやって舞台化するの?」「許可して頂けないだろう?」と様々に話し合い、幸運にも小学館、幾原邦彦監督、さいとうちほ先生というすばらしい方々のご協力と許可を頂き「ウテナ」公演実現に向けて劇団が動き始めたのが丁度去年の今ごろでした。メンバーはこの話をひとしきり終えると「・・・はー、一年か〜・・・」と感慨深げに思いをかみしめておりました。(そうそう、過去の作品集に「少女革命ウテナ」の舞台写真を追加しました。ぜひ見てくださいね!)さて・・・来年の今ごろ・・・僕らはなにをしているんだろうね?

今週のその2〜「ウテナゲーム」に挑戦!

去年の「ウテナ」公演時に西園寺莢一役だった徳永と桐生冬芽役だった葵は偶然手に入れたセガサターンの「少女革命ウテナ」ゲームを二人してやっていた。このゲームはお気に入りのキャラと物語を展開していくRPGで当然ながら選択肢の所に来ると自分がやった役のキャラを応援したくなってしまう二人であったが、西園寺を選択するとなぜかBGMがコメディ系になり、冬芽を選択するとやたら歯の浮くセリフが連なる。二人ともそれぞれに不満を漏らしつつもゲームを続けたらしい。しかし特定のキャラにばかり思い入れをして主役の「ウテナ」の存在を無視した為、ラスト近くの決闘シーンでは「ウテナ」があっさりと負けてしまい・・・ゲームオーバーになってしまった。悔しい思いをかみしめつつも徳永と葵は去年の公演を懐かしく・・・というほど前の話でもないので「立ち回りが大変だった!」「ラブシーンが大変だった!」と口々に語り合っていたらしい。以後、このゲームをクリアーしたかどうかは・・・知らない。

今週のその3〜「VAMPIRE」稽古開始!

「ヴァンパイア」公演稽古が始まったある日、「ウテナ」公演で「ミッキ―」役をやった辻田から電話が入る。「イヤー、お稽古始まったんすか?・・・え?“ヴァンパイア”?・・・冬芽センパイ(葵)が美女の血を吸いまくるんですか?」・・・辻田は他劇団の役者ゆえ今回の公演についてよくは知らないから・・・仕方がない。どうしてもこいつの頭にはそういうコメディしか浮かんでこないらしい。さすがはコテコテの大阪人である。ちがうわい!!もっと奥の深〜い話なんじゃ!・・・といいつつ、メンバーの中にはこういうシリアスものだからこそコメディバージョンに置き換えたくなる輩が現れる。おそらく、稽古が重なるにつれてFA内コメディ人口は増える傾向にありそうだ。この「稽古場日記」でご披露する日もそう遠くはないだろう。・・・先日「顔合わせ」の日、キャスト発表の後初の本読み稽古が行われた。今回はかなりクラシックで文学的要素が強い作品なので、漢字が多い・・・詩的比喩が多い・・・出演者達はセリフをかみまくる。舞台は「19世紀末」「現代」「時空の彼方」・・・と飛びまくり、「輪廻転生」や「二重人格」といった精神世界に踏み込んだ作品の為、何役も兼ねる事になる。去年は立ち回りやダンスやラブシーン・・・と違う意味あいで大変だったが今回は一体どうなる事でしょうか?出演メンバーはすでにパワー全開で稽古にのぞみつつあります。楽しみにしていてくださいね!

・・・というわけで、「VAMPIRE」公演の稽古が熱く始まっております。この模様は週刊「お稽古場日記」という形で皆様にご報告させていただきます。楽しみにしていて下さい。また、劇団へのお便り、BBS、KAZUKIクラブへの入会、書き込みもよろしくお願いします。それでは皆様、来週またお会いしましょう!!