さて、いよいよ始まりました・・・。

少女革命ウテナお稽古場日記!!

 こんにちは!!お稽古場日記レポーターの「天上ウテナ・姫宮アンシー」です。

お待たせしました!!これから公演までの2ヶ月間お稽古場で起きた、名(?・・・迷!)

場面の数々を私達がおもしろおかしく、時にはシリアスに・・・(?)皆様にお届けしたい

と思っています!それでは始まり始まりー!



生徒会の皆さんに聞いてみました・・・!!

 お稽古場の様子をお伝えする前にFA的生徒会の面々がどんな人物か

自己紹介もどきのコメントをいただきました。



 まずは我らが生徒会長、桐生冬芽様よりのお言葉・・・。



<「王子」が「力」を持った瞬間、
       「王子」は「王」になってしまうのか?


それとも「王子」が何かを掴んだ瞬間に「王子」は「玉子」になってしまうのだろうか?

オレはその事をずっと考えている。「王子」のままで世界を革命し続ける方法を・・・。

・・・生徒会の仕事をしているところを見た事が無いって?

オレがこの学園の生徒会長でいる以上、オレ自身が生徒会の掟であり法律なんだ。

雑務はミッキーの仕事さ。たのんだぜ・・・ミッキー。

だけどどんなにデートが忙しくても毎日のヘアパックだけは欠かした事がないんだ。

オレは全ての女の子の王子様だからね。>



ウテナ「・・・・・。」

アンシー「さすが冬芽先輩。女の子に関する事に抜かりがありませんね。」

ウテナ「しょっぱなからちょときついなー。生徒会長から紹介したのがまずかったかな?」

(この後どんなのが続くのかかなり心配している。)

アンシー「でもどうせ皆さん変わってらっしゃるから、誰から紹介しても結局

  同じ事ですよ。ウテナ様。」

ウテナ「あぁ・・・そうなの?よく知っているよね・・・。(と言いつつ、お前も変だろ

  と言いたげな顔)

アンシー「はい、私は何でも知っています。」

ウテナ「そうだったね。・・・・・じゃあ気を取り直して次いってみよー」





 お次は副生徒会長、西園寺莢一様よりのお言葉・・・の前に・・・

ウテナ「西園寺先輩ってやっぱ生真面目だ・・・。」

 なんと西園寺様、三通りものコメントご用意下さり、「この中から選んでね」

とのお言葉。私達としてはやはり等身大の西園寺様を知って欲しかったので、

皆さんには三つともお見せしちゃいます。



その1

<今、俺は努力している。

天上ウテナに勝ち、最終勝利者となるべく、日々、精進している。

アンシーを、薔薇の花嫁を、俺のものにしてラブラブな状態を取り戻すんだ。

今は交換日記だけで甘んじているが、必ず迎えにいく。

だからアンシー、待っててくれ。

ピッコロシアター中ホールで待っててくれ。

必ず、必ず、お前を取り戻してみせる!!

天上ウテナ、首を洗って待ってろ。>



ウテナ「・・・(ひょーぉぉぉ)」

アンシー「がんばって下さいね。西園寺先輩。」

ウテナ「ボクには何も言ってくれないの?姫宮・・・。本編と逆だよーそれじゃあ。

  でもボクは西園寺先輩みたいに殴ったりしないケド・・・。」

アンシー「でも・・・西園寺先輩は、元私とエンゲージしてた方ですから・・・」

ウテナ「昔エンゲージしてた人のことなんて忘れてると思ってたのに・・・あっさり

  しているようで意外と引きずるタイプ?」

アンシー「・・・・・。(無表情だけど、ちょっと‘しまった’と言う顔をしている?)

しかし、西園寺先輩は本当に日記がお好きなんですね。このお稽古場日記

にも盛りだくさん書いていただいてます。・・・続きをどうぞ、ちょっと

おもしろい西園寺さま、バージョンです。



<今、俺は日々、努力している。

          そのほんの一部をご紹介しよう。




西園寺「アンシー」

アンシー「西園寺先輩」

西園寺「あいかわらず綺麗だね」

アンシー「・・・」

西園寺「なんで、おれの事、好きになってくれへんねん!」

アンシー「西園寺先輩?」

西園寺(自分の関西弁に気付き)「いやっ、これはその、違うねん」

アンシー「・・・」

西園寺「俺のせいとちゃう!【世界の果て】が俺を洗脳してんねん!」

アンシー「・・・」

西園寺「ホンマやって、信じてえな」

アンシー「・・・ごきげんよう、西園寺先輩」

西園寺「アンシー!!ちょ、待ってって」

(アンシー、チュチュと話しながら退場、西園寺は叫びながら退場。)

・・・と以上のような台本で、日々けいこをかさねている、わけないだろー!!

本当の台本の中身?俺たち生徒会メンバーしか知らないさ。掟は絶対だ。

どうしても知りたければ、ピッコロシアター中ホールまで来るんだな。

何度でも受けて立ってやる。じゃあ、待ってるぜ。>



アンシー「ウ、ウテナ様、出番ですよ!」

ウテナ「そうだよ!関西弁バージョンだろ?だったらぼくの登場じゃないか!!」

   (ご存知のお方もございましょうが今回のこのウテナ、生っ粋の関西人です。

  またもやもう既に台本はイントネーション違いの赤線でいっぱいです。

  この間のお稽古でも・・・「ぼくだけ」というだけなのに、「だけ」がどうも

  違う。間近くにいるアンシーは小声で「青竹の“だけ”と同じ発音だよ」と助け船。

  しかしウテナ、どうも出来ず。またもまたも正しい日本語テープを演出に

  作成してもらいましたとさ・・・。)

ウテナ「折角、少女革命ウテナ舞台化関西初なんだし、思い切って関西弁でやるとかー」

  (まったく脳天気なやつです。)

アンシー「お好きなように。でもウテナ様、折角ですが私は御遠慮させていただきます。

  関西弁はどうも私の性に合わないんです。(・・・と言いつつアンシーも実はバリバ

  リの関西人。)

ウテナ「ちぇっ、残念だー。ほら、西園寺先輩も怒ってるぞ。」

どういうふうに怒ってるかって?



その2です。もしかしたら、これが西園寺さまのほんとの本音かもね・・・。

<なに、コメント?

ふざけるな、俺がそんなちゃらちゃらしたこと、言えるか!

コメントなら冬芽にもらえ。

あいつならきかなくても自分からしゃべってくれるさ。

俺は9月30日と10月1日の全4回公演の決闘に全てをかけている。

結果が知りたければ、チケットを買ってピッコロシアターに来い。

じゃあな。>



ウテナ「何だか色んな西園寺先輩が見れて、みんなこのお稽古場日記開いて良かったよね。」

アンシー「ほんとですね。私も読んでいてついついバカ笑い・・・いえいえ微笑んでしまいました。」

ウテナ「・・・バカ笑い・・?それを西園寺先輩が見たら何て言うだろうね。

  それでも愛の交換日記は続くんだろうか?」

アンシー「さあ・・・あまり考えた事ありませんから。」

ウテナ「西園寺先輩―!!あなた姫宮がこんな子って知ってるのかーい?

  ・・・いや、何も言うまい。だまって先輩の日記の行方を見守るよ、ボクは・・・。」

 さて、お次はお待ちかね、有栖川樹璃様



<樹璃のつぶやき


フェンシング部、部長のこの私に決闘のシーンが1シーンしかない。

しかも、西園寺に負けるなんて!悔しいのでせめて姫宮アンシーを殴りたいが

そんなシーンもない。演出に抗議したが今のところ、追加の決闘シーンも姫宮アンシーを

殴るシーンも入れる予定はないらしい。そのくせ、天上ウテナを殴るシーンではサディスト

といわれた。納得できない!私には気高いデュエリストとして生きる事さえ許されないのか?

最後に勝つのは私のはずなのに。>



ウテナ「・・・わっ、忘れてた。そうだ、殴られるんだった・・・。」

アンシー「ウテナ様、がんばって私の分まで殴られて下さいね。大丈夫、ウテナ様なら

  ちょっとやそっとで壊れたりしません。」

ウテナ「壊れたりしませんって、あのねぇ・・・。(姫宮ってほんとのところ、ボクの事

  どう思ってんだろ・・・。)

アンシー「・・・・・。(ノーコメント)」

 と、今日のお稽古場日記ではここまで。他の面々はこれからのお稽古場日記を

楽しみに待っていてください!!どんな一言が飛び出すか、こうご期待です!!



ウテナ「さあ、じゃ姫宮もう寝ようっか?」

アンシー「ウテナ様何かお忘れじゃないですか?」

ウテナ「ん・・・???」

アンシー「・・・・・(目で訴える)」

ウテナ「おおっ!!ボクたちの事忘れてた。やばいやばい。もう少しで、大目玉

    食らうとこだった」

アンシー「だれにですか?」

ウテナ「・・・(言ったらもっと大目玉くらうじゃないか!)」



 という訳で、おくればせながら、まず、天上ウテナから。



<ボクは最近彼らに出会ったとこだから、

                まだ彼らの事を良く知らないのかもしれない。


けど、これだけははっきり分かる。彼らの中でボクが一番まともだって、フツーだって。

なのにあいつらときたら「普通の中の変人」とか訳わかんない事言ってボクをいぢめる。

生徒会長も君の王子だとか言いながらひどい仕打ちを考えてはほくそ笑んでるし、西園寺

先輩はボクを見たら決闘ばかりだ。有栖川先輩は・・・言っとくけど、ものすんごい怖い

んだからねー殴られるシーン。ホントだよ。怖いよ・・・。今のとこら幹君と居る時の方

が心落ち着くけど、彼もいつ変貌してしまうか分かんないし・・・。あっ姫宮の事忘れてた。

姫宮は勿論ボクのともだち・・さ・・・とも・・と・・・友達なんかじゃないわーい!!

ひどいんだ!姫宮は!!ボクが冬芽に決闘で負けるシーンで冬芽に見せたあの笑顔。その

笑顔をひけらかす冬芽。ボクは「あぁ君もかぁ・・・!」と心の中で何かが崩れる音を

聞いたよ。(この模様は後日お稽古場日記でお伝えします。しくしく・・・。)

・・・でもボクは負けない!!きっとボクの本当の王子様が見つかる。そして、それは

そんなに遠い先の話じゃない。すぐそこにきっとある。それが終った時本当の何かが

始まるんだ!!(「よしっ!最後は気高くきまった!」と思っている・・・)



ウテナ「どうだ・・・(何故かいばっている。)」

アンシー「素敵です。ウテナ様。」

ウテナ「ふふふっ・・・。(ちょっと機嫌が直って来ている。)」

アンシー「・・・。(無表情の中にもちょっぴり安堵の笑顔)」



それではお待たせしました。我らが花!姫宮アンシーです。



<我らが花!かどうかは分かりませんが、姫宮アンシーです。

常にウテナ様に忠実に、そして笑顔を忘れずに、をモットーに日々を送っているつもり

なのですが、どうも最近ウテナ様にヘソを曲げられてしまい寂しいです。

私は他の出演者との共演も少なく、友達はウテナ様だけなのに・・・・。くすん。

「笑顔を忘れずに」と言うのが裏目に出てしまったみたい。でも、ま結局は私達は

ラブラブ状態なんですけど。ね、ウテナ♪>



ウテナ「(目をうるうるさせて)ひめみやー!寂しい思いをさせてごめんよ。

  あぁやっぱり最後は戻ってきてくれたんだね。ボクは信じてたよ!!」

アンシー「そうですよ。ウテナ様。(よかった。ウテナ様の機嫌が直って・・・)」

ウテナ「さ、じゃあ今度こそもう寝よーっと」

アンシー「分かりました、ウテナ様。お布団敷きますね。」



 こんな感じで始まりましたお稽古場日記。次回からはお稽古場では勿論それ以外で

起きた珍話も続々登場予定です。もう早くお話したくて色んな話をストックしてます。

早く話さないと次々生まれてくるので溢れかえりそうになります・・・ので、まず1つ

だけキャスト発表の日に起きた桐生冬芽様の珍事件をご紹介しましょう。



  <ウテナ公演のキャスト発表があった日「桐生冬芽」役に決まった私葵かずきは

意外と冷静にその事実を受け止めている自分に驚いていた。初稽古が終り自宅に帰った

私はデンターライオンで顔を洗い、ビオレで歯磨きをしていた。・・・顔が・・・心が

涼しかった。>



・・・いかがでしょう?・・・これから続く話に期待が・・・あっ持てますねぇ・・・。

さて、それではお次のネタを探して今日もウテナとアンシーは走りまーす。