作/
脚色/
演出/
金子修介 岸田理生
中野圭子
田中しのぶ
(キャスト)
 薫・悠/
 和彦/
 直人/
 則夫/

轟本 華
葵 かずき
桐生 忍
可愛 あき
〜〜〜京都公演舞台写真より〜〜〜
於)1999.8.22 京都府立文化芸術会館




「直人」「和彦」「則夫」・・・
学校の寮に3人だけで残った夏休み・・・
則夫 「・・・みんな家に帰ってしまった、3人だけじゃつまんない」
和彦 「僕は別にどっちでもいいよ」


和彦 「悠という名前を知ってるか?」
「知らないよ。僕は“薫”って言うんだ」
和彦 「・・・薫?!」


和彦 「薫・・・君は何を知ってるの?」
「僕と瓜2つの少年がいて、そいつは君に嫌われて自殺した。でもみんなは事故だって事にしたがってる。」
和彦 「僕は悠が僕を好きだった理由がわからない」


和彦 「薫・・・君の事が気になってむかえに来たんだよ」
「・・・僕と母さんはずっと2人でここにいたんだ・・」
和彦 「思い出がたくさんあるんだね」


則夫 「・・・和彦、どうしたの?」
和彦 「さがしていたんだよ」
則夫 「僕はいつも仲間はずれでおいてけぼりだったんだもの」
和彦 「則夫は仲間はすれなんかじゃないよ」


則夫 「・・・もうすぐ夏が終わって秋・・・冬の終わりになれば、みんな寮を出て行ってしまう。
来年の夏、僕は一人でここにいるんだ」


和彦 「僕は君がすきだよ。薫。」
「・・・どのくらい僕を好きなの?」

「・・・和彦・・・僕は悠だよ。」


和彦 「君は悠?それとも薫?」
少年 「どちらでもないよ。でも君の事はよく知っている。」
・・・そして少年達の夏休みは終わりを告げるが、彼らの心の夏休みは永遠に終わらない・・・