るうの
★陰陽道プチ知識★

第十回

みなさまごきげんよう〜
ついに二桁に達してしまいましたプチ知識、夏休みも終わった今皆さんいかがお過ごしですか?
役者の皆さんはもう本当に大変みたいで、でもいいものを作ろうと頑張ってますので、私も負けずに今回も張り切って勉強したいと思いますo(≧▽≦)o


さて、今回はちょっと趣を変えまして、陰陽道のライバル、宿曜道(すくようどう)についてです!
宿曜道は密教の占星術のようなもので、中国をルーツにしている陰陽道に対して、インド(さらには中東・ヨーロッパ)をルーツにしています。なので、宿曜道は西洋風のホロスコープ占星術なのだそうです。密教と星占いって、全然繋がりませんよね!
さて、宿曜道の詳しい教典を持ち込んだのは空海(またの名を弘法大師)です。なんでも、密教の行事の日取りの吉兆を決めるために必要だったそうですよ。
このときから、暦学は陰陽道の独壇場ではなくなり、密教の占星術・宿曜道も参入してきまた。
独壇場でなくなった以上何が起こるかと言いますと、「俺が一番」な権力争いで、お互いの組織のメンツにかけて負けられないわけです。
今まで陰陽道が独占していた暦(超重要国家機密)も宿曜道も独自のものを持っていたそうで、一時は天皇より「お互いに協力して暦を作ってね」と言われたそうですが、しばらくのちに対立し、暦づくりは元の陰陽道の仕事になりました。もっとも、その後も日食・月食の発生日時や大小月や閏月を巡って激しく争ったそうです。
このように、たびたび陰陽道と対立し、お互いの要素を吸収しあいながら 最後には民衆にも広まっていきました。

ちなみに当時の人たちは割りと大らかで、「陰陽道にしろ宿曜道にしろ、効けば正直どっちでもいいよね!」という大変アバウトな感じだったらしく、陰陽師と僧侶、両方に同じ案件に対して依頼を行うのも少なくなかったそうです。そりゃ、中には「どっちが効くの?」って思う人が出てきて、
ついでに術比べなんてさせちゃう人も出てきてもおかしくないですよね。そら仲も悪くなるわ〜(^▽^;A

では、また★


byるう

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